■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

2011年に、仮面ライダー生誕40周年を記念して結成されたユニット「仮面ライダーGIRLS」。

彼女たちが東映チャンネルで「レッツゴー！仮面ライダーGIRLS」という番組をやる際に、MCとして僕らが出させてもらってました。

その番組を一緒にやってるときに何回かライブを見させてもらってたんですが、本人達は全力でやっていて手を抜いてる感はもちろん皆無、楽曲のクオリティも高いにも関わらず、結成したてということもあったと思うんですが、よくも悪くも素人感が拭えない感がありました。

そこからメンバーの加入、脱退を繰り返し現在の4人体制になってから初めて見た、先日11月16日のライブ 「激突RIDER CHIPS VS 仮面ライダーGIRLS〜兄妹バトルⅡ」。

偉そうに言わせてもらうと見事のひと言。

あのときに感じた素人感や危うい感じは微塵もなく、目の前にいたのはれっきとしたアーティスト。

4人のグルーヴ感もしっかり出ていて、お客さんをがっちりと巻き込み、MCでもちゃんとお客さんの心を鷲掴む。

ライブと楽曲とお客さんとメンバーそれぞれがひたむきに向き合ってきたということが、特に近くで見てきたわけでもない僕ですらわかるほどのステージ。

ツッコミどころ満載だった昔からは想像もつかないほどの進化を見せつけられて、尊敬すらしてしまう不思議な感情。

『仮面ライダービルド』の挿入歌「Build up」から始まり、「ビルド」のシーンを思い出しながら、3曲目には『仮面ライダーフォーゼ』で使われた「咲いて」が。

成長をずっと見届けてきたファンはもちろん幸せだと思うんですが、何年か振りに見てガツンと衝撃を受けた僕は僕で満足していて、時空転移システムで未来に来たような感覚。

（話が逸れますが、時空転移システムってフレーズ、最高ですよね。「ジオウ」の説得力は、時空転移システムってフレーズに集約されてる気がする。すみません。）

生「B.A.T.T.L.E G.A.M.E」もめっちゃかっこよかったし、あまり好きではなかった「YO-SO-LO!」もライブ見て好きになりました。

これで大満足、もう帰ってもええわというくらい盛り上がってから登場したのが、よっちゃんこと野村義男さん率いるバンド「RIDER CHIPS」。

とんでもない盛り上がり。

楽曲の強さ、演奏のスキル、圧倒的な歌声、よっちゃんのMC。

『仮面ライダー剣』の「ELEMENTS」から「RIDER CHIPS」のステージがスタート。

一気にわく渋谷クアトロに鳥肌が立つ自分。

ほんまにRickyさんが歌ってたんじゃないかと思うくらい違和感のない『仮面ライダードライブ』の「SURPRISE-DRIVE」。

「ビルド」で4ライダーが並んだ、最終決戦の一番いいところで流れて作品を盛り上げた「Law of the Victory」に涙し、ガールズを迎えての『仮面ライダーW（ダブル）』の「W-B-X ～W-Boiled Extreme～」、『仮面ライダーウィザード』の「Life is SHOW TIME」、『仮面ライダーフォーゼ』の「Switch On！」という主題歌オンパレード。

極めつけは、僕が『仮面ライダーカブト』で一番好きな挿入歌「FULL FORCE」まで演ってくださる豪華さ。

ガールズの成長とチップスの圧倒的ステージを見ることができた、このライブ。

またやるとのことなので、この豪華なライブを是非肌で感じに行ってみてください。

（文：篠宮暁）

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