俳優・映画人コラム

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2021年03月24日

「まだ誰も見たことがない大泉洋」|最新作『騙し絵の牙』までの軌跡

「まだ誰も見たことがない大泉洋」|最新作『騙し絵の牙』までの軌跡


ホームグラウンド・北海道映画はどれも良作



今や“北海道が生んだスーパースター”となった大泉洋ですが、自分の肩書を訪ねられた時には“あくまでもローカルタレント”と言う時があります。

やはり自分の基盤に北海道があると言うことがあるのでしょう。その証拠に未だに彼は北海道ローカルの3つのバラエティー番組でレギュラーを持っています(「おにぎりあたためますか」「ハナタレナックス」「1×8いこうよ」)。
これは大泉洋の根っこに北海道というものがあること示しています。

そんな大泉洋映画では北海道にちなんだ作品が数多くあります。大小さまざまですが、それぞれ独特の魅力を放っています。
本格的な全国進出となったテレビドラマ「救命病棟24時」の第3シーズンの出演の前から全国公開の映画出演は始まっています。“ミスター”こと鈴井貴之が監督した『man-hole』『river』『銀のエンゼル』『銀色の雨』はまぁ出演もうなずけますが、それ以外にも宮崎あおい主演の『パコダテ人』、女子カーリングチームの実話を基にした『シムソンズ』などがありました。

その認知度が全国区になってからも大ヒットシリーズとなった『探偵はBARにいる』シリーズや、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』。さらに、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』『そらのレストラン』の北海道3部作などがあり、ホームグラウンドで活き活きと伸び伸びと演技を披露する大泉洋を見ることができます。

彼の登場はちょうど全国各地でフィルムコミッションが設立されてきた時と重なり、その土地・土地での映像撮影への協力体制が整いだしていました。観光が経済的な大きな資源となっている北海道では各地が地元に映画を誘致し話題を呼ぶということに積極的な姿勢を取っています。
しかもそこに、北海道のスーパースター大泉洋が出演すると言うことになれば自然と盛り上がりが重なり、映画を輝かせます。これらの映画は北海道先行で公開されたり手厚いプロモーションが行われたりして全国的にも北海道(札幌)が突出したヒットを記録することも多々あります。

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