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『クイーンズ・オブ・フィールド』レビュー:フレンチ・マダムが優雅に熱くサッカー参戦!



■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT

乱闘騒ぎによって主要メンバーが残りのリーグ戦出場停止処分となった名門サッカーチームの危機を、その妻たちが救う!

先ごろプロ野球入団をめざす韓国女子高生の奮闘を描いた『野球少女』が日本公開されたばかりですが、今度はフランスのマダムたちがパンプスをスパイクに履き替えてグラウンドに出陣!



一見いくらでも熱血ストーリーになりそうな設定ではありますが、そこはそれ、やはりフランス映画。もちろんちゃんと練習はしているものの、その合間のティータイムなどのほうが妙に印象に残ってしまうのは微笑ましい限り。

ただしスポーツ・コメディ映画としての基本は抑えた上で、自分たちの妻がサッカーをやるなんて! と猛反対する夫らがシビアな嫌がらせまで仕掛けてくるあたり、フランスですら女性差別はあるのだなといった忸怩たる想いにも捉われてしまいます。

(「うちの妻にサッカーなんて危ないことをやらせて怪我でもしたらどうするんだ!?」といった夫の想いは、果たして妻にとって真の優しさと受け止められるのか?)



それでも全体的に陽気で優雅で華やかな雰囲気が保持されているのは本作の麗しき美徳ともいえ、だんだん技術が上達していく定石も踏まえつつ、見る側を心地よくクライマックスへ連れて行ってくれるのでした。

リーダー格のセリーヌ・サレットをはじめとする女優陣の好演もさながら(中には女子サッカーのフランス代表として89試合に出場しているコリン・フランコも!)、彼女らと堂々対峙する監督役カド・メラッドの存在感もなかなかのもの。モハメド・ハムディ監督の演出は緩さも感じつつ、それを欠点と思わせないのも、本作ならではの持ち味であるともいえるでしょう。

(文:増當竜也)

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