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『ドライブ・マイ・カー』三浦透子インタビュー「自分でしっかり前を向こうと思える映画」

©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会



8/20公開の映画『ドライブ・マイ・カー』で三浦透子が演じたのは、寡黙な専属ドライバー・みさき。西島秀俊演じる舞台俳優・家福のもとで、要望通りに車を走らせる彼女。

女優・三浦透子はどんな思いで、みさきという役を演じたのだろうか。  

コロナによる撮影延期、ハプニングが良い方向へと働いた



ーー西島さんが演じていらっしゃる舞台俳優の家福と、三浦さんが演じてらっしゃる専属ドライバーのみさき。車の中で言葉を交わされるシーンがどれも印象的で、心に残る美しいシーンが詰まった映画だなと感じました。

三浦さんは、この撮影のために運転免許を取られたと聞いたんですが、免許の取得も含めてのオファーだったんでしょうか?

三浦さん(以下、三浦):
そうですね。でも、濱口さん(監督)はご自分で運転されないそうなんですよ。

ーーあ、そうなんですか!?

三浦:
免許は持ってらっしゃるけど、運転はしないって伺った気がします。とにかく「運転のことはわからない」とおっしゃっていて。このみさきという役を、免許のない私にオファーするって……結構、勇気のいることだと思うんです。

おそらく、濱口さん自身が車に乗られないから、出来たことなんじゃないかと思います(笑)。

ーー三浦さん自身、免許を取られたばかりで、運転が上手い女性の役を演じなきゃならない。プレッシャーはなかったんでしょうか?

三浦:
運転が上手に見えることは、みさきという人物像を描く上でもすごく大切なことで。「しっかり練習しなきゃ」っていう意識が強くありました。

でも、現場の方々もかなり練習する機会を作ってくださったんですよ。とても助かりましたね。たくさん運転する時間をもらえたので。

ーー実際にどれくらいの間、運転の特訓をされたんでしょう?

三浦:
車の運転シーンは2020年4月に撮影する予定だったんですが、コロナの影響もあって11月に延期になったんです。そのおかげもあって、かなり練習する時間が取れました。

もちろん予定通り4月に撮れたら、その時期にしか撮れない何かがあったのかもしれない。そういった意味では、一概に延期されて良かったとは言い切れないんですけど。

でも、そういうちょっとしたハプニングが、この映画にとってはすごく良い方向に動いたんじゃないかって私には思えるんです。不思議なんですけどね。実際に映画の中でも、東京から広島へ移る間には、ある程度の時間経過がある描写なので。

ーー舞台俳優である家福が、広島で演劇を演出するために移動する場面ですね。

三浦:
必然的にそこに時間が生まれたというのは、決して悪いことばかりじゃなかったのかもしれないなと、今になっては思うんです。少なくとも、この映画にとっては。

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