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2021年06月18日

『モータルコンバット』の真田広之に燃えているうちに『リメインズ 美しき勇者たち』というタイトルの映画を思い出した!

『モータルコンバット』の真田広之に燃えているうちに『リメインズ 美しき勇者たち』というタイトルの映画を思い出した!


 アクション=演技として
活動し続ける真田広之

『リメインズ』が公開された1990年あたりを境に、真田広之は単にアクションをメインとする作品よりも、あくまでもドラマの中にアクションが必須なものを選んで出演していった感があります。

『眠らない街 新宿鮫』(93)『EAST MEETS WEST』などはその代表格で、『リング』(98)にしても恐怖をアクティヴなもの(すなわちアクション)とみなして参加している感が見受けられました。



そして2002年『助太刀屋助六』と『たそがれ清兵衛』なる2本の時代劇秀作を経て、2005年ポリティカル・サスペンスとしてのアクション映画『亡国のイージス』(05)を最後に、彼は渡米してハリウッドを活動の基盤としていくのです。

現在YouTubeの普及などもあって、ハリウッドの若いスタントマンたちもかつての真田広之の壮絶なアクションの数々に触れて大いに感化されるなど、着実に新たなファンを増やし続けていると聞きます。



今回の『モータルコンバット』でさらに彼のアクションに驚嘆し、次は彼を主演にしたハリウッド・アクション映画を製作してくれるプロデューサーなり現れないものかと今は心待ちにしているところ。

同時に、そろそろ久しぶりに日本に帰ってきての主演アクション映画も見て見たいと常に願っている次第です。



『柳生一族の陰謀』(78)で本格デビューした彼の魅力は、同世代の映画ファンならみんなよく知るところですが、たとえば『戦国自衛隊』(79)で空飛ぶヘリコプターから飛び降りたり、初主演映画『忍者武芸帖 百地三太夫』(80)では高さ25メートルの天守閣からダイビングし、『燃える勇者』(81)ではロープを使ったターザンジャンプで走る汽車に飛び移る!

初海外作品『龍の忍者』(82)では現地スタントマンを驚嘆させる技の数々を披露し、また『里見八犬伝』(83)がアジア各国で大ヒットしたことで、真田広之のアクション・スターとしての人気はアジア全域にまで広がっていきました。



しかし彼自身は、アクションもまた演技のひとつといったスタンスで『道頓堀川』(82)『麻雀放浪記』(83)など非アクション映画にも積極的に出演し始めていき、そのことが後々の彼の俳優としての深さを掘り下げていくことにも繋がっていったのです。

真田広之のことを考えると、自分らが果たせなかったかっこいい夢を彼が代わって実現させてくれているような気持ちにさせられます。

「映画はアクションだ」とは深作欣二監督の名言であり、海外では「アクション!」と唱えて映画の撮影を開始します。

即ち、アクションとは本来演技そのものを指すのであり、真田広之こそはそのことを実践し続けている、かけがえのない我らが真のスターなのです!

 (文:増當竜也)

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