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2021年07月09日

『シンプルな情熱』レティシア・ドッシュ インタビュー「セルゲイとのベッドシーン。真っ裸で、冗談ばかり言ってゲラゲラ笑い転げていました。」

『シンプルな情熱』レティシア・ドッシュ インタビュー「セルゲイとのベッドシーン。真っ裸で、冗談ばかり言ってゲラゲラ笑い転げていました。」



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Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー公開中の映画『シンプルな情熱』より、主演のレティシア・ドッシュによるオフィシャルインタビューが到着した。

原作は、ノーベル文学賞にも候補に名を連ねるフランス現代文学の頂点、作家アニー・エルノーが1992年に発売した作品。自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも時代をリードし続ける人気作家から熱く支持され、大反響を巻き起こした。

パリの大学で文学を教える教師のエレーヌには『若い女』(2017)でリュミエール賞有望女優賞を受賞した、実力派レティシア・ドッシュ。パーティで知り合い恋に落ちる、年下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルを、19歳で英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれた2年後、人気絶頂の真っただ中で突如として退団を発表。現在は全身にタトゥーをまとう異端のダンサー セルゲイ・ポルーニンが演じている。

レティシア・ドッシュ オフィシャルインタビュー


©Photo by Jorge Fuembuena

ー『シンプルな情熱』を観た感想を教えてください。

普段は自分が出演した作品をスクリーンで見るのは好きではないけれど、今回は観ました。私をとても美しく撮ってくれて感激しました。興味深かったのは、最初は二人への視点や関係性が冷やかで、距離を持っていたのに、だんだんエモーショナルな編集、撮り方になっているのが、とてもインテリジェントだと思いました。

ーエレーヌを演じる上で、参考にした映画やモノはありますか。
映画で言うとフランソワ・トリュフォー監督の作品や、ルイス・ブニュエル監督『昼顔』(1967)のカトリーヌ・ドヌーヴなどです。メリル・ストリープもこういう訳がぴったりだと思う。『ソフィーの選択』(1982)はこういう感じですよね。ミケランジェロ・アントニオーニ作品のモニカ・ヴィッティもです。

ー撮影の中で印象深い出来事など、エピソードがあれば教えてください。
セルゲイとのベッドシーンですね。真っ裸で、美術スタッフの準備を待っている時、二人で冗談ばかり言ってゲラゲラ笑い転げていました。準備が終わっても、「あなたたち笑うのをやめなさい!」と言われるくらい。想像できないと思いますけれど、子供がじゃれあっているような撮影現場でした。セルゲイはフランス語がまったくわからないので、会話が分からなくてとても不安そうだった。それを静めるために、フランスのコニャックを買ってきて、撮影の前にワンショット飲んでいました。私も時々お酒を飲みますが、とてもお酒に弱くてフラフラするので、今回はほとんどセルゲイが飲んでいました。

ーフランスでの現在の映画撮影の状況はどうでしょうか。
本当に撮影ラッシュです。役者たちはオーバーブッキング。掛け持ちして、やっきになって撮影している感じです。現場ではPCR検査は週に1度。食堂ではアクリル板が設置。スタッフは必ずマスク。そして換気、消毒をして取り組んでいます。役者はお化粧をしているからマスクはしていなくて良いということになっています。

ー次回作について聞かせてください。
既に撮影は終わっている、フランスで12月に公開予定の映画があります。ジェローム・コマンドゥール監督(Jérôme Commandeur)の「Irréductible イレデュクティーブル/還元不可能」という作品です。フランスならではの喜劇で、エコロジーがテーマに入っていて、私はグリーンランドの熊を研究してる役です。オススメです!日本で公開された際にはぜひご覧ください。

ストーリー

去年の九月以降、私は、ある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった―パリの大学で文学を教えるエレーヌはあるパーティでロシア大使館に勤めるアレクサンドルと出会い、そのミステリアスな魅力に強く惹かれたちまち恋におちる。自宅やホテルで逢瀬を重ねる度に、彼との抱擁がもたらす陶酔にのめり込んでいく。今まで通り大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけたが、心はすべてアレクサンドルに占められていた。年下で気まぐれ、妻帯者でもあるアレクサンドルからの電話をひたすら待ちわびる日々の中、エレーヌが最も恐れていたことが起きてしまう──。

作品情報

2020 年カンヌ国際映画祭 公式選出作品/2020 年サン・セバスティアン国際映画祭 コンペティション部門出品
原作:アニー・エルノー「シンプルな情熱」(ハヤカワ文庫/堀茂樹訳) 
監督:ダニエル・アービッド  
出演:レティシア・ドッシュ『若い女』、セルゲイ・ポルーニン『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』、ルー=テモー・シオン、キャロリーヌ・デュセイ、グレゴワール・コラン 
原題:Passion simple/フランス・ベルギー/フランス語・英語/2020/99 分/R18+/日本語字幕:古田由紀子/配給・宣伝:セテラ・インターナショナル/宣伝協力:テレザ   
http://www.cetera.co.jp/passion/

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