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2021年07月21日

「プロミス・シンデレラ」第2話レビュー:壱成(眞栄田郷敦)の不器用な優しさVS成吾(岩田剛典)のお姫様抱っこ(※ストーリーネタバレあり)

「プロミス・シンデレラ」第2話レビュー:壱成(眞栄田郷敦)の不器用な優しさVS成吾(岩田剛典)のお姫様抱っこ(※ストーリーネタバレあり)



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二階堂ふみ主演のTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」が、2021年7月13日放映スタートした。

本作は、突如バツイチの無一文、無職、宿無しになってしまったアラサー女子が、ひょんなことから出会ったイケメン男子高生と“リアル人生ゲーム”を繰り広げていく物語。TBSドラマ初主演となる二階堂ふみが、人生崖っぷちとなってしまった主人公・桂木早梅を演じる。共演は眞栄田郷敦、岩田剛典ら。

本記事では、その第2話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「プロミス・シンデレラ」第2話レビュー




壱成(眞栄田郷敦)、怖いもの何もなさそうなのにお化けや幽霊が怖くてビビってるの、かわいい。

旅館で働き始めた早梅(二階堂ふみ)だが、「早梅は副社長・成吾(岩田剛典)のお嫁さん候補なのでは?」という噂のせいで嫌がらせを受ける。えええそんな理由で……短絡的&幼稚だな!! 早梅は我慢してしまうタイプなのでさらに歯がゆい。

いじめには我関せずで普通に接してくれるまひろ(松村沙友里)、ちゃんと人を見ていて嫌がらせした人をガツンと叱ってくれる仲居頭の明美(友近)、ヘラヘラ軽く口説いてきつつもいじめに気づき、それとなく大女将の悦子(三田佳子)に知らせてくれた茶房マスター・洸也(金子ノブアキ)がいるだけまだましかもしれないが……。

押し付けられた倉庫での仕事中、夫の正弘(井之脇海)から電話がかかってくるも、怖くて出られなかった早梅。どうも前回・今回の電話の様子からすると、電話の相手(つまり不倫相手)はかたおかに出入りしている人気芸者・菊乃(松井玲奈)のようなんだが……。ええ~。だってこの人、成吾と親密な仲っぽいよね? まひろも「壊した家庭は数知れずという話もある」と言っていたし、真意がわからなくて怖いよ~。

早梅が挨拶したとき意味ありげな感じで微笑んでいたし、もしかしたらもともと早梅のことを知っててわざと陥れるようなことをしたのだろうか。どちらにしても怖すぎる。

ちなみに早梅、旧姓で名乗り「バツイチ」と言ってるけど、飛び出してきたっきりで離婚届も提出してないようだから、まだ離婚成立はしていないんだね。

悦子に、先日汚した代わりの掛け軸を倉庫から見立ててこいと言われた壱成。
「夏掛けの軸は?」と言われて「百合、琵琶、桃、紫陽花」と反射的に出てくるあたり、やはり良家のお坊ちゃんらしい教養があるのだなとわかる。「ほら、あんたが行ったほうが話が早い」と言われるが、怖いところに行きたくない壱成はゲームとして早梅に行かせることに。テレビ電話で掛け軸を見せてもらい、自分が選ぼうというのだ。

仕事で疲れている早梅は別の日じゃ駄目かと言いますが、できないなら旅館での仕事をやめろ! と迫る。旅館かたおか・そして兄と確執があるらしい壱成は、早梅が旅館で働くのが面白くないのだ。悦子さんに不義理するわけにいかない早梅は、しぶしぶいうことを聞く。

夜の倉庫に忍び込み、はじめは壱成を怖がらせる余裕があった早梅。だがだんだんと気分が悪くなってきてしまう。酔っぱらって迷った客に外からカギをかけられてしまい、ついには気を失ってしまう。しばらくしてドアが開いた。やってきたのは壱成だった。電話では暴言を吐いたものの、心配になって助けにきたのだ。

壱成……いいやつじゃん……。

「あんたって、案外優しいとこあるよね。絶対来たくないって言ってたのに来てくれたし」と言われて憎まれ口をたたくのもまた素直じゃなくてかわいい。

体調が悪く珍しく弱音を吐く早梅。夫の持ち物から口紅を見つけてしまったとき、夫から電話がきたとき怖かったという。



「話せよ。話すだけで楽になることもあんだろ」と早梅の隣にさりげなく座って肩を貸す壱成の優しさ、グッとくるやつ……。

「どんな人かな、不倫相手。たぶん、私とは全然違うタイプだと思うんだけど……子どもとかできたのかな、あの人優しいし。あれ、おかしいね。優しい人は不倫しないか。殴ればよかった……」
黙って聞いたのち、倒れ掛かった早梅をおんぶして倉庫を出る壱成。羽織るものを探して離れた間に成吾がきて、お姫様抱っこで早梅を運ぶ。

この兄弟、壱成が一方的に毛嫌いしてるだけかと思いきやバッチバチに仲悪そう……。

第1回からたびたび出てきた早梅と成吾の過去のシーン、早梅は相手の名前を知らなかったようだ。成吾の名前を聞いても心当たりがなさそうなのはそのためか。

悦子も壱成も優しいな。「悪かったよ、無理させて」と謝る壱成に「昨日のことあんまり覚えてないんだけど」という早梅「ぶっ倒れてすげー迷惑だったわー」って、どんだけツンデレなんだ。壱成、あんなに優しかったのに早梅が覚えてないのは残念だな……。

壱成が慌てて持ってきた掛け軸が、季節外れの梅だったというエピソードも良かった。

前回の早梅の説教は痛快だったものの、毎回説教ドラマみたくなるとそれはそれで微妙だなと思っていたが杞憂だった。毎回登場人物のいろいろな一面を見られそうで楽しみだ。

実は観る前、岩田剛典のほうがかわいいイメージ(映画『植物図鑑』の印象が強い)だし、眞栄田郷敦は落ち着いているし成立するのだろうかと思っていた。だがすでに壱成がすごくかわいく見えてきて仕方ない。役者さんってすごい。

次回、壱成が正弘のことを殴っているが、これは……? 今から気になってしまう。

「プロミス・シンデレラ」第2話ストーリー



旅館で働き始めた早梅(二階堂ふみ)に対する仲居たちの態度が冷たい。
女将の座を狙って成吾(岩田剛典)争奪戦に火花を散らす仲居たちは、
悦子(三田佳子)の口利きで入った早梅が成吾のお嫁さん候補ではないかと嫉妬しているのだった。
吉寅(高橋克実)から、成吾がそんな早梅のことを気にかけていると聞いた壱成(眞栄田郷敦)は、
自分が連れてきた早梅を兄に取られる気がして面白くない。
旅館の仕事を辞めるよう早梅に迫るが、なぜそんなに旅館を嫌うのかと聞かれ、言葉に詰まる。

そんなある日、悦子が新しい掛け軸を旧館の物置から出しておくよう壱成に頼む。
しかし、その物置には幽霊が出るという噂。
旅館嫌いなうえ怖がりの壱成は、早梅にやらせようと「呪われた物置部屋から掛け軸を持って来る」というゲームを思いつく。
ところが、そのゲームに乗った早梅が予期せぬ災難に見舞われ…。


 (文:ぐみ)


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