【映画VS原作】『屍人荘の殺人』の魅力|原作の旨味を抽出した映画のポイントを徹底解説
閉ざすモノ……それは!?
『屍人荘の殺人』において、舞台となるペンションを“クローズドサークル”にするモノは、ズバリ! “ゾンビ”です!!
“屍人”という言葉は嘘でも何でもなく、そのものずばりを指していたのです。
ペンションのすぐ近くの湖の湖畔で開かれていたロックフェス会場で、過激な思想を持つ一派が特殊なウィルスを散布。
ウイルスに感染してしまった者たちはまさに“ゾンビ”と化して、人を襲い、喰らう。
そして人間を求めてゾンビたちはペンションに迫り、やがて取り囲み、期せずしてペンションは大きな密室となってしまいます。
ペンションに集まるいわくありげな面々。夏合宿をしていた学生たちは1年前に起きたことを心の奥底に隠しています。そこにロックフェス会場から逃げ込んできた人々が加わり、総勢14名の男女がペンションの中で籠城することになります。
ゾンビの大量発生で大パニックに陥り、ペンションで籠城を続ける中で、なんとペンションの中で連続殺人事件が発生。
ペンションの外にはゾンビがいっぱい、ペンションの中では殺人犯が跳梁跋扈する。
ゾンビいつバリケードを破ってペンションになだれ込んでくるのか?
殺人犯は誰なのか?凶行はいつまで続くのか?
後ろめたいモノがないという人たちですら疑心暗鬼になり、不安に押しつぶされそうになります。
この前代未聞の“クローズドサークル”型殺人事件に挑むのは二人のホームズと一人のワトソンです。
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(C)2019『屍人荘の殺人』製作委員会