年末年始にやる気が出ない!そんな時に見る映画はコレ!<映画でお悩み相談>
年末年始にやる気が出ない!そんな時に見る映画はコレ!<映画でお悩み相談>
悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。
このコーナーでは映画ソムリエの東 紗友美と映画好きタレントの加藤るみがストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方するという、一粒で二度美味しい(?)そんな連載をお届けします。
ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。
連載第4回目のお悩みは……?
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今月の質問・お悩み
来年に向けてまったくやる気が出ません。どうしたら良いでしょうか。
(28歳 男性)
Sayumi’s ANSER
A.自分のやる気スイッチを探るべし!
「やる気がない」という状態はとても自然なこと。常にやる気に満ち溢れた人なんていないはずです。なので、あなたは何も悪くない!しかし“自分のやる気スイッチ”だけは、30歳になる前に見つけておくとより生きやすくなります。
自分の感情こそ攻略するのに難易度が高いですよね。だからやる気スイッチをある程度把握して自分をコントロールしちゃいましょう。
ちなみに私も、廃人モードでもどうにかやる気を捻出しないといけない瞬間がたまにあります。
私はそんなとき、意識していることが2つあります。
1つ目は、タスクを片付けた後のご褒美を考えること。
「これ片付けたら、ケーキを食べよう!」や、大事な人からもらえそうなご褒美コトバを想像してみても良いかもしれません。ご褒美の選定、心に効きます。
2つ目は、部屋や机の上を片付けること。
机の上にティッシュ箱1つ置いてあるだけで人間の集中力は減少し、やる気が落ちるらしいですよ。散らかった場所でテレワークしようとしていませんか?
年末年始を迎えるこの機会に、あなたのやる気スイッチをぜひ探してみて!
Sayumi's シネマアンサー『ロッキー』
物語と役者の人生がリンクしていくケミストリー映画で、やる気も2倍に!
定番中の定番ですが新年に向けての頑張る気力が欲しい時はボクシング映画の金字塔ロッキーは外せないんです。
人気取りのために闘うことを宣言したチャンピオンに落ちこぼれの格下ボクサーが挑戦していくとストーリー、名作中の名作であり、観るタイプのビタミンです。
ここで注目してほしいのは、あまりにも有名となった生卵まるのみトレーニングシーンなどだけでなく主人公演じるシルベスター・スタローン自身の人生との親和性。
スタローンは今となっては味わい深い顔立ちにみえるものの独特な顔だちのせいか50回以上のオーディションに落ち、ポルノ俳優で食いつなぎ、動物園の檻の掃除などをこなし、どうにか映画界で花を咲かすためにました。今となっては伝説でしかないこのロッキーの脚本も70回以上却下され、超低予算映画で作られたんですが、当時は周りに味方もいなく、70回のチャレンジを、たった1人でやり遂げたんですよね。
やる気映画の代表格とも言えるロッキーですが、何度でも起きあがろうとするスタローンの人生がリンクしたと思いながら見ると"私もがんばろう!"と背中を押されるんですよね。
そんな視点で観てもまた泣かせる、エンパワーメントムービーです。
Rumi’s ANSER
A.人生は有限だ。
わたしも来年27歳。同世代からの質問。
気持ちがよくわかります。
まだまだコロナ禍の影響もあり、行動を起こすにしても、いろんな壁を乗り越える必要がある世の中。状況にだいぶ慣れてきたものの「得体の知らない何かがエネルギーを吸い取ってるのでは!?」と、妄想してしまうほどの脱力感に悩むときがたまにあります。笑
休みの日に何もせず、YouTubeを見て食っちゃ寝して、時計の針が進むのを漠然と眺める一日。
何をしたか覚えていないような、中身がなかった日。
今はそんな日になんとも思わなかったり、もしかしたら幸せを感じたりするかもしれないけれど、これから歳をとって、体力が衰えていったり、病気になってしまったり、思うように動けなくなったときにきっと後悔するんですよね。
やる気を出したとたんに、突然やる気を妨げる何かがやってくるかもしれない。
当たり前のことですが、時間は無限ではなく有限であること。
わたしのやる気オススメ法としては、やる気がなくても落ち込んでも、なんでも良いから無理矢理予定を詰め込んで外に出かけてみること。
"無理矢理"が良い方向に連れて行ってくれることって、よくあるんですよねぇ。
Rumi's シネマアンサー『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』
アンドリューガー・フィールドの全力疾走に釘付け。20代のうちに観ておきたい力強い一本!
35歳の若さでこの世を去った、大人気ミュージカル『RENT』の作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝映画。
Netflixでも配信されていますが、できれば配信ではなくぜひ映画館で観てもらいたい…!
もし上映に間に合うのであれば、絶対絶対絶対(お願い)劇場で観ることをオススメします。
この作品、わたしの2021ベスト10入りです。本当に良かった。
まず、オープニングだけでもごはん3杯はかきこめる素晴らしさでした……。
わたし的にミュージカル映画のオープニングでは『ラ・ラ・ランド』に匹敵する勢いがあったかなと。
Netflix
また、あのアンドリューガー・フィールドが、スパイダーマン以降潜っていた長いトンネルから抜け、まるで生まれ変わったような輝きと情熱を放っているんだもの……。この作品、彼の魅力だけで5億点。アンドリューガー・フィールドは、本作の撮影前に癌で亡くした自身の母の思い出と、若くして亡くなったジョナサン・ラーソンの姿を重ねていたのだそう。『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』は、アンドリューガー・フィールドを語るうえでも、重要な作品になったと思います。
この物語の主人公は、30歳の誕生日目前にアーティストとして何も成し遂げていない自分に対して打ちひしがれるジョナサン。
ジョナサンと自分を重ねるうえで、年齢的にドンピシャな20代後半のわたしは、30歳になる前に何かを成し遂げたい気持ちが痛いほどわかるから、勝手に涙が溢れました。
"チックタック"と彼の脳内に迫ってくる音。焦燥感に焦がれながら、人生を疾走していく彼の姿に胸を打たれました。
この作品を通してわたしがあなたに伝えたいことはひとつ。
努力は必ず報われるわけではないが、報われた人は必ず努力をしているということ。
後悔先に立たずと言いますが、先ほども述べたように時間は有限、人生の時間は限られているんですよね。いま、やる気を出さなきゃいつやる気を出す?(林先生風)
この作品のジョナサンの姿を見て、明日から頑張れないわけがない。笑
明日から、いや今からの一歩を踏み出すエネルギーに満ちた、パワーチャージムービーです。
今月のお悩みと回答、いかがでしたか?
私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。
心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に!
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(文:東 紗友美&加藤るみ)
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