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2021-08-12

「緊急取調室」第4 話レビュー:切り捨てられた「昭和のおじさんの妄想」(※ストーリーネタバレあり)



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2021年7月8日スタートのテレビ朝日 木曜ドラマは、2年ぶりに「緊急取調室」を放映。

主演・天海祐希をはじめ、おなじみのキャストが顔をそろえる。
今回の第4シーズンでは、冒頭から“キントリ”が9月末をもって解散となることが判明。果たして、彼らの運命は…?

本記事では、その第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「緊急取調室」第4話レビュー

高橋メアリージュン演じる頼子が、勤める工場でわざとガス爆発事故を起こす事件が発生。2名の社員が巻き込まれ死亡してしまう。そのうち1名は、頼子とともにリサイクルシステムを共同開発した三上専務だった。

三上専務と頼子はもともと同級生。頼子は偶然再開した三上専務の計らいで、キャバクラ嬢からエンジニアに転身していた。ふたりで共同開発したリサイクルシステムだけれど、三上専務はなぜか自分の名前単独で発表。頼子の犯行は、それを恨んでのことだと思われていた。



当初、部長の北斗は「頼子と三上専務は不倫していた。裏切られたことで腹いせに殺害したのだ」と決めてかかっていた。天海祐希演じる真壁はその主張を真っ向から否定。「昭和のおじさんの妄想」だと切り捨てたシーン、かっこよかったし、スッとした……!

それでも、状況はどんどん北斗部長の予想どおりとしか思えない証拠ばかり出てくる。頼子のPCメールサーバには三上専務に送るつもりだった意味深なメールが残っていた。ふたりは不倫しており、交際を深めていた矢先、三上から頼子を裏切ったに違いない……。キントリチームの推定は固まりつつあった。

しかし真相は違ったのだ。ふたりは不倫関係にはなかった。頼子の一方的な片思いだったのだ。三上専務はしっかり共同開発として発表しようとしていたし、頼子の立場も尊重していた。どれだけ三上のことを想っても、すでに他人のものである以上、自分のものにはならないーー思い詰めた頼子は、リサイクルシステムを自分ひとりの名義で発表できないか打診し始めた。

「それは事実じゃない。嘘は君のためにならない」と冷静に諭す三上。彼には落ち度が一切ないにも関わらず、殺されてしまった……。頼子は本気で三上専務を殺そうとしていたわけではなかったのだ。

頼子を演じる高橋メアリージュン、すでに各ドラマで名演技を連発しているが、今回も見事だった。思いが届かないつらさ、相手がいる人を好きになってしまった苦悩、そんな中でせめて仕事の成果を欲する自身の強欲さーー実体のないさまざまな感情に打ちのめされながら、頼子は取り返しのつかないことをしてしまった。その懊悩ぶりがよく表現されていた。

その苦悩を冷静に受け止める真壁ーー天海祐希も流石の一言だった。毎話面白く観られている理由は、言うまでもなく彼女の演技が土台にある。次回も楽しみだ。

「緊急取調室」第4話ストーリー

画期的な食品廃棄物リサイクルシステム「SY21」を開発し、注目を浴びている企業「スリー食品」の工場でガス漏れが発生。同社の専務・三上聡(内村遥)を含む2名が死亡した。しかもこの惨事、当初は“事故”だと考えられていたが突如、“事件”として扱われることになる。

なんと防犯カメラ映像に、エンジニア・橘頼子(高橋メアリージュン)が自ら開発に関わった「SY21」をわざと故障させ、ガスを発生させる姿が映っていたのだ!

しかも、事件当日は頼子が依願退職する日で、朝にはSNSに「もう終わったのね。さよなら」と、自殺を匂わせる意味深な書き込みもしていた――。
 
(文・北村有)

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