アキラ100%こと大橋彰の映画初主演作『達人 THE MASTER』「皆様のご想像通り、プレッシャーはありました」
アキラ100%こと大橋彰の映画初主演作『達人 THE MASTER』「皆様のご想像通り、プレッシャーはありました」
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資産家・牧田家の庭先で突如、記憶喪失になってしまった男・達人(たつひと)。覚えているのは「自分が何かの達人だった気がすること」だけ。牧田家の令嬢・静子(安倍萌生)や家政婦の奈津(宮本真希)とともに、自分が何者であったかを思い出すため試行錯誤するが、達人の記憶が戻ったとき、隠されていた計画が動き出す……。
ドラマや映画への出演を重ね、今回が映画初主演となる大橋彰。どんな気持ちで作品に向き合ったのか、主役を演じる上で念頭に置いていたことなどを伺った。
誰でも肩の力を抜いて観られる作品に
——本作はいきなり主人公が記憶喪失になってしまうコミカルな導入が印象的ですね。脚本を初めて読んだときの印象を教えてください。大橋:横尾初喜監督からは事前に「コメディの映画を作りたい」というお話を伺っていました。主人公が記憶喪失になってしまう最初のハプニングを皮切りに色々なことが起こって、記憶を取り戻す過程を追っていく物語なんですけど、「すごく面白い脚本だな〜!」と思いましたね。
僕、「男はつらいよ」の寅さんが大好きなんですよ。ああいう風に、一人の男の哀愁を描き出すような、主人公を取り巻くさまざまな出来事が起こる作品に心が惹かれます。気まぐれに故郷の柴又に帰ってきては、一悶着起こしつつも登場人物たちとお互いの距離を近づけあう「男はつらいよ」のような、心温まるシーンもある作品になっているので、たくさんの方に楽しんでもらえるんじゃないかと思いますね。
——主役を演じるプレッシャーはありましたか?
大橋:皆様のご想像通りに、ありましたね、プレッシャーは。映画の主役をやらせてもらえることに対しては、もちろん心からありがたい気持ちですが、それ以上に「僕でいいんですか、監督?」とずっと思ってましたね。
——横尾監督とは、前作「ゆらり」や「こはく」でもご一緒されていますね。
大橋:また横尾監督に声をかけてもらえて、すごくうれしいですね。もう、心からうれしいの一言です。
芸人として番組なりイベントなりに出してもらう中で、同じ方に続けて呼んでもらえることってあまり多くはないんですよ。なので「もう一度一緒にお仕事しませんか?」って声をかけてもらえるのはすごくありがたいことであり、うれしいことですね。
——井浦新さんとも再共演されていますが、現場の空気感はいかがでしたか?
大橋:『こはく』で濃密な日々を送っていたので、新さんと再共演できるのはうれしかったです。新さんがいらっしゃることで全体に更なるワンチーム感が出たような気がします。
新さんは『こはく』の弟とは全くの別人で、今回も役作りや役への入り込み方がすごかったです。どんなことにも全力で、常に強いこだわりを持って役に向き合ってるんだというのがビリビリ伝わりました。
それに、現場の雰囲気はめちゃくちゃ良かったんですよ! 毎回、横尾監督の現場はとても居やすくて、良い空間なんです。
撮影は、牧田家のお屋敷内でのシーンが多かったんですが、気心の知れたスタッフさんもたくさんいて……何度か一緒にお仕事させていただいてる安心感も含め、楽しい現場でしたね。
あのお屋敷、すごく良い雰囲気なんですよ。僕も、普段スタジオに行くのとはまた違った心持ちでいましたね。たとえば「チェンジするので待っててください!」ってときも、普通なら控室や楽屋にいったん入るじゃないですか。今回は畳の部屋で足を投げ出して待っていたりとかね(笑)。
——とてもリラックスして臨める現場だったんですね。主人公を演じるにあたっては、どういった役作りを意識されたんでしょうか?
大橋:コメディ要素の強い作品なので、真面目にやってるけどちょっと馬鹿馬鹿しいような……。監督とも相談させていただきながら、観てくださる方がクスッと笑えるような見せ方を工夫しました。
楽しく笑いながら、肩の力を抜きながら、皆さんに観てもらえたらいいな〜と思います。
あと、牧田家のお嬢様・静子と少しずつ心をひらいていくシーンは、達人自身が人間らしい部分を取り戻していくシーンでもあると思うので、是非そこにも注目して観てほしいですね。
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