「推しの王子様」第10話レビュー:どうした泉美。まるで廃人なんだが……。そして、王道の展開へ(※ストーリーネタバレあり)
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比嘉愛未主演「推しの王子様」が2021年7月15日にスタートした。
主人公の日高泉美(比嘉愛未)が、五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるべく奮闘するロマンティック・コメディー。
本記事では、その第10話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「推しの王子様」第10話レビュー
ドラマの「最終回一つ前」の回で多い展開として、サスペンスであれば主人公に近い人物が亡くなり、恋愛ドラマであれば誰かが姿を消すことが多々ある。
「推しの王子様」最終回一つ前はどんな展開だったかというと……?
付き合うことになった泉美(比嘉愛未)とミッチー(光井/ディーン・フジオカ)。
その姿を微妙な表情で見つめるのは航(渡邊圭祐)とアリス(有栖川/瀬戸利樹)だった。
「好きな人を困らせたくないんだ。幸せそうならなおさら……」
とミッチーに片想い中のアリスの言葉が妙にせつない。
水嶋(船越英一郎)が社長を務めるランタン・ホールディングスの傘下に入り、安泰と思われていたペガサス・インク。
しかし、アリスや芽衣(徳永えり)ら社員は以前のように自由に仕事ができないことへ不満を募らせていた。
そんなとき、泉美たちのもとへ大きな商談が舞い込んできた。
航が企画したゲーム、「銀河のラビリンス」が家庭用のゲーム機でもプレイできるものになるかもしれないという。
泉美と航は実現に向けてプレゼンに向かうが、せっかくのチャンスをなんと泉美が台無しにしてしまう。
まるで廃人のように肩を落として歩く泉美。
そして、道端で倒れてしまい航に介抱されるという展開だった。
以前のキラキラしていた泉美はどこへいったのだろう。
目の輝きもなく、「ごめんなさい」と謝ってばかりの泉美に戸惑うミッチー。
そして、泉美の口から「私たち付き合うべきじゃなかった」というなんとも悲しい言葉が。
ミッチーがというより、ディーンがフラれてしまう稀有なシーンに遭遇。
美男美女の切ない表情は、悲しいけれど絵になるな……と別のことを考えながら視聴した。
多くの人から愛され、支えてもらっているというのに自信を喪失すると人はその場から立ち去ってしまいたくなる性分なのだろうか。
そして、泉美も姿を消した。
もぬけの殻となったマンションの一室で呆然とする航。
王道展開にはいささか苦笑だが、「最終回はきっとああなって、こうなるね」と、予想できるのもいいではないか!
と、いうことで来週の最終回で答え合わせをしよう。
「推しの王子様」第10話ストーリー
『ペガサス・インク』社長の泉美(比嘉愛未)は、『ラブ・マイ・ペガサス』のサービス終了という条件を飲み、十蔵(船越英一郎)率いる大手アウトドア・メーカー『ランタン・ホールディングス』の傘下に入った。ペガサスにはランタン側からやってきた小島(竹森千人)が統括部長として加わり、企画開発に関わることに。また、オフィスも近日中にランタン本社内へ移すことになっていた。
皆にとって酷な選択をしたのではないかという思いもあった泉美は、光井(ディーン・フジオカ)にその不安な気持ちを打ち明けた。光井は、スタッフの企画を実現させるためなのだからみんなにとっても良い話だ、と言って泉美を励ますと、門出を祝ってパーティーをしようと提案する。
泉美たちは、今まで使ってきたオフィスでパーティーを開いた。思い出話に花を咲かせる一同。仲睦まじい様子の光井と泉美を見つめていたのは航(渡邊圭祐)、そして有栖川(瀬戸利樹)だった。帰り道、有栖川は、泉美と光井が付き合い始めたようだ、と航に伝えた。複雑な想いの航は杏奈に会いに行くが、気持ちは消化しきれず……。
1週間後、泉美たちは新しいオフィスに移る。十蔵も交えた企画会議の席で、小島は、有栖川、芽衣(徳永えり)、そして航が提出したゲーム企画を進めたい、とスタッフに伝える。その席で十蔵は、モバイル・ゲームだけでなく、家庭用ゲーム機でプレイできるコンシューマーゲームも作りたい、と提案する。その第1弾として候補にあがったのは、航が企画した『銀河のラビリンス』だったが……。
(文:駒子)
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