<木村拓哉>2つの魅力:「ザ・キムタク」と「その外側」


「華麗なる一族」の衝撃

「GOOD LUCK!!」の後に、「プライド」や「エンジン」などに出演し、これらでもカッコよく「ザ・キムタクのイメージ」をしっかりと体現していた。

筆者は「GOOD LUCK!!」にハマり過ぎていたため、そこまでハマらなかったが、ドラマとして楽しんだのは間違いない。

そしてその次の出演作「華麗なる一族」で衝撃を受けた。

当時はもう大学生であり、当時は「沈まぬ太陽」をきっかけに山崎豊子の小説を読み漁っていた。そして山崎豊子原作の「華麗なる一族」がドラマ化されるということで、毎週欠かさず見ることとなった。

原作と異なり、主人公が木村拓哉演じる万俵鉄平となったこのドラマ。それに賛否もあったが、非常に苦悩し悲しき最期を迎える人物であるため、主人公となったことでとても感情移入し、最終回の放送後は茫然自失となった。

豪華な出演陣が揃っていて、物語もアンサンブルの様相があっても、「主人公は木村拓哉だ」というその存在感が見事だった。万俵鉄平という人物自体は「HERO」の久利生公平や、「GOOD LUCK!!」の新海元に比べると派手ではない人物だ。

しかし、派手ではないが存在感を見事に残すということを木村拓哉はやってのけた。印象としては俗に言う「ザ・キムタクのイメージ」だったと思う人もいるだろうが、私の中では木村拓哉の新境地と感じるものがあった。

木村拓哉のドラマの中では今でもこの「華麗なる一族」がベストの作品(ドラマとしての評価)と私は思っている。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!