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『キャッシュトラック』レビュー:ジェイソン・ステイサム無双、現金輸送警備会社の中でも炸裂!



■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT

我らがジェイソン・ステイサム兄ィとガイ・リッチー監督、『リボルバー』(05)以来久々のコンビ作となります。

今回はフランス映画『ブルー・レクイエム』(04)を原作にしているのですが、これがもう基本ストーリーこそ同じなのに、まったく別物といってもよいテイストに仕上がっているのには驚かされます。



そもそも『ブルー・レクイエム』の主人公は平凡な中年男(アルベール・デュポンテル)でしたが、本作の主役はジェイソン・ステイサムであるからして、平凡どころか非凡すら優に通り越したウルトラ・スーパー・タフガイとしてのオーラが当然ながらに全開しているのでした!

また『ブルー・レクイエム』はフランス映画特有の暗黒街映画の流れをくむフィルム・ノワールの傑作として位置づけられていますが、こちらはもう《ジェイソン・ステイサム無双!》と呼んでも差し支えないほどに、現金輸送車(キャッシュトラック)の警備会社を舞台に彼の魅力を際立たせたファン垂涎のヴァイオレンス・アクションに仕上がっています。



さらには今回、一見するとガイ・リッチー監督ならではのユーモア・センスは薄く、その伝ではオリジナルに敬意を表しているものとも思われますが、それでも彼独自の構成立てやら、それに伴う時間軸を錯綜させた編集テクニックなどは俄然健在。

もっとも今回はそのために中盤の展開がちょっとまだるっこくなってしまったかなという気もしないではありませんが、それでもクライマックスからラストにかけては完全に画面に釘付けのステイサム無双!はもとより敵味方入り乱れての壮絶バトルが炸裂!



それこそ久々に、オリジナル版とリメイク版を続けて見ながら双方の魅力を再確認したくなるほどの衝動を抑えきれなくなる稀有な快作です。



ステイサム以外のキャストでは、かつてキムタクとも共演した往年の美青年ジョシュ・ハートネットがいつのまにか中年になっていたことが感慨深かったり、あと何といってもスコット・イーストウッドの存在感もハンパではなく、いつのまにか父クリントとは異なる魅力を醸し出す良い俳優になったなあと嬉しくなったりもしてしまったのでした。

(文:増當竜也)

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