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2021-11-05

<速攻レビュー>『エターナルズ』:地球滅亡までの7日間、アベンジャーズ新世界線へ


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映画『ブラック・ウィドウ』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ4。

同時進行でDisney+ (ディズニープラス)で進んでいるドラマシリーズ「ワンダ・ビジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」とともに“サノス”との激闘を経た後の新たな世界を描き始めています。これらの作品はこれまでのシリーズのキャラクターと要素をもとにしていて“過去の貯金”を切り崩している状態が続いていました。

そんな中、今年9月に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が公開され、これまでに登場しなかったヒーローが新規に登場、名実ともにフェーズ4の本格スタートと言えます。

そして、早くも勝負作として投下されたのがこの『エターナルズ』です。

監督はアカデミー賞監督の『クロエ・ジャオ』

007シリーズの『007スカイフォール』でサム・メンデス監督がメガホンを取ることが明らかになったとき、シリーズにアカデミー賞監督が参戦すると大いに話題になりました。

そして、MCU(=マーベル・シネマティック・ユニバース)も26作目の『エターナルズ』にして、ついにアカデミー賞監督が登板。それも、今年『ノマドランド』で受賞したばかりのクロエ・ジャオというフレッシュなチョイス。

と言っても、『エターナルズ』撮影中はまだ『ノマドランド』でアカデミー賞を獲る前なので、大抜擢に近い形ですね。

 『エターナルズ』は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ以来となるMCUのチームヒーローものとなります。

さらに、ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフといった近年活躍が目覚ましいキャストにサルマ・ハエック、“マブリー”ことマ・ドンソク(ドン・リー名義)、そしてアンジェリーナ・ジョリーなどの重鎮が加わったオールスターキャスト映画でもあります。

思えば冒険の連続だったMCU



MCUの歴史を紐解くと最初から“冒険的な思考”の連続でした。

そもそも、アメリカでの原作の認知度が高かったとはいえ2008年の時点で『アイアンマン』をシリーズ1作目に選び、さらに当時まだスキャンダラスなイメージが残っていたロバート・ダウニー・Jrを主役に据えるということからしてかなり冒険でしたね。

以降もメインキャスト・メインスタッフを黒人だけで固め、結果アメリカで社会現象化となり、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ブラック・パンサー』などなど、要所要所でマーベルは大冒険をし続けていました。

『アイアンマン』の1作目の発表当時から“いろいろなヒーローを登場させたのちに、『アベンジャーズ』としてまとめる”ことは宣言されていましたが、本気にしていた人はどのくらいいたのでしょうか?

個人的には『ハリー・ポッター』シリーズを全巻映画化するという企画を聞いた時以来の“無謀さ”を感じたものです。

結果がどうなったかは改めて語らなくてもいいともいますが、『エターナルズ』までに25本の長編映画が登場。どれも相応以上の大ヒットを記録、世界興行収入のランキングを席巻しました。

あまりのヒットの仕方と作品の数から“MCU作品を映画としてカウントしていいのか?”というような、ちょっとすごいツッコミが入ったりもしています。

超人であり”心”を持った者たち『エターナルズ』

【予告編】


MCUの前作の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に続いて、新規のヒーローを描くことになる『エターナルズ』。全く新しいヒーローの物語を始めると同時に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以来となる“チームヒーロー”です。

MCUにはこれまでもサノスやチタウリなど“生きた樹木”などの宇宙からの存在や、神話の世界の神様やエルフなど、“明らかにホモサピエンスではない存在”が登場。時には親子や兄弟姉妹で登場したりもしました。彼らはみな、人間を超越した能力を持っていましたが、それと同時に“ものすごく人間臭い”連中でもありました。

『エターナルズ』もまた、一般的なホモサピエンスとは比べ物にならないほどの超常的な能力を持ちつつ、“心”を持ち“思い悩む”集団です。

中には数千年単位で恋愛関係にあるものいれば、(人間世界でいうところの)LGBTQ、障害を持つ者もいます。

クロエ・ジャオ監督は『エターナルズ』を多くの事柄を抱えるキャラクターの群像劇として描きました。もちろんマーベルの(しかもかなりの)超大作ですので、スケール感を感じさせる世界観の描写や多種多様なアクションもたっぷりと描かれます。

詳細はネタバレになるので言えませんが、これまで解禁されている予告編からは想像もつかないような大掛かりなクライマックスが用意されていますので、ぜひ映画館でお楽しみください。

その一方で、個々に多くの問題や悩みを抱えつつ、地球の危機に立ち上がる“エターナルズ”の面々の姿を見ると、『ノマドランド』の“ノマド達”が重なります。ここにきてマーベルコミックス原作の大型企画であり、SF&アクション超大作である『エターナルズ』の監督をクロエ・ジャオが任された理由が腑に落ちた感じがしました。

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