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リーアム・ニーソンが硬派な映画5選|最新作『アイス・ロード』とはまた違う!


(C)2021 ICE ROAD PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED

2021年11月12日から『アイス・ロード』が公開されます。

爆発事故でカナダの鉱山地下に閉じ込められた26人の作業員を救出する機材を運ぶため、重量30トンの巨大トラック3台が最短ルートのアイスロード(海氷の厚さ80cm)を走り抜けようとする、ちょっと『恐怖の報酬』真冬版みたいな趣もありつつ、実はそれだけでは収まらないスリリングなアクション・エンタテインメント映画。

主演はリーアム・ニーソン。

もともと演技派として知られた彼ですが、気がつくといつの間にかアクション・スターになっていた!?

では今回、少しひねくれて、そんな彼がアクション・スターになる以前、どのような映画に出ていたかをちょっとチェックしてみましょう。
 

サム・ライミ監督作品で
堂々主演『ダークマン』



リーアム・ニーソンは1952年6月7日生まれ。北アイルランド出身。

9歳からボクシングを始め、アマチュア・ボクサーとして活動していた時期もあるとのこと(このキャリアが後々のアクション・スターとしての肉体の意地に大いに貢献しているのかもしれませんね)

大学時代に演劇に興味を持ち始めて劇団に所属し、舞台で活動してところをジョン・ブアマン監督に見出され、『エクスカリバー』(81)で映画デビュー。

その後『銀河伝説クルール』(83)『ミッション』(86)『ダーティハリー5』(88)などの出演して徐々にそのあを知られるようになっていた彼が堂々抜擢されたのが、サム・ライミ監督の『ダークマン』(90)でした。

タイトル通りダークなテイストのヒーロー映画で、拷問の果てに全身大やけどを負った天才科学者が治療の副作用で超人的な力を身に着け、人工皮膚をまとう復讐の鬼ダークマンと化していきます。

『死霊のはらわた』シリーズで名を挙げたサム・ライミ監督も、本作でダークヒーローものを手掛けた自信が後の『スパイダーマン』3部作に行き着いたと思しきところもあります。

リーアム・ニーソンに関しては、後半マスク姿が多くて、正直に申しますとこの時点ではまだはっきりと顔を覚えるまでに至らず、しかしダークマンの存在そのものはしっかりインプットされたことで、その名前もしかと映画ファンの胸に刻まれることになったのでした。

世界的名声を得た
『シンドラーのリスト』



『ダークマン』から2年後(その間、彼は角川映画の海外進出作品『ルビー・カイロ』にも出演)、リーアム・ニーソンに最大の転機が訪れます。

スティーヴン・スピルバーグ監督が映画作家生命をかけて挑んだ『シンドラーのリスト』。

この中でリーアム・ニーソンはナチスドイツの残虐非道なホロコーストから1100人以上のユダヤ人の命を救ったドイツ人実業家の主人公オスカー・シンドラーを熱演し、アカデミー賞主演男優賞にノミネート。

作品そのものも作品賞をはじめ7部門を受賞しています。

もともとシンドラーはナチス党員で、戦争を通して金儲けすることしか考えてなかった男ではありましたが、ナチスの蛮行を知るに至り、次第に心境に変化が生じていきます。

そんないかがわしくも人間臭いシンドラーのヒューマニズムをリーアム・ニーソン葉見事に演じてくれたのでした。

なお、この後も彼は『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)で17世紀後半から18世紀初頭にかけてスコットランドに実在した英雄ロバート・ロイ・マグレガーを、そして1996年の『マイケル・コリンズ』では20世紀前半のアイルランド独立運動家マイケル・コリンズを演じ、見事ベネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞しました。

また、実在の人物ではありませんが1998年の『レ・ミゼラブル』で彼は主人公のジャン・バルジャンを演じています。

 

SFファンタジーの王道
『スター・ウォーズ』にも参加



1990年代後半、ジョージ・ルーカスが重い腰を上げてついに『スター・ウォーズ』サーガ旧三部作を経ての新三部作の製作を発表し、99年にその第1弾『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』を世に放ちました。

旧三部作から遡って32年前に始まるダース・ベイダー誕生秘話をメインに描く新三部作ですが、この中でリーアム・ニーソンはオビ=ワン・ケノービらの師匠であるジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンを演じています。

クライマックスでのシスの暗黒卿ダース・モールとの戦いは本作の中でも白眉たる盛り上がりを示しました。

この後の『エピソード2/クローンの攻撃』(02)やシリーズ第9作にして映画サーガの王道としての完結篇『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)には声だけの出演を果たしていますが、このようによくよくキャリアを振り返っていきますと、もともと彼はSFなりファンタジーなり、そして実在のヒーローを演じてきている節があり、その伝では21世紀に入って彼がアクション系ヒーローいスライドしていくのも自然なことだったのかもしれません。

一方では『バットマンビギンズ』(05)でスーパーヴィランたるラーズ・アル・グールを演じてもいます。

まあ、たまには悪い奴も演じて見たくなるのが俳優のサガというものでもあるのでしょう。

主人公の父親を熱演
『ギャング・オブ・ニューヨーク』



19世紀半ばのニューヨークで勃発したギャングの抗争をハードに描いた歴史人間ドラマ『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)は、ニューヨーク派としても知られるマーティン・スコセッシ監督の構想30年におよぶ執念の企画であり、その面目躍如ともいえる意欲的超大作でした。

キャストもレオナルド・ディカプリオやキャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイスなど錚々たる顔ぶれでしたが、その中にはリーアム・ニーソンも含まれていました。

彼が演じたのは主人公アムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)の父親で、アイルランド移民団“デッド・ラビッツ”のリーダー、ヴァロン神父。



聖職にありながら闘いを厭うこともない勇猛果敢な人物で、しかしながらその性格ゆえに主人公のその後の人生に大きな影響を及ぼしていくことにもなります。

出番そのものは決して多くありませんが、なかなかインパクトを与えてくれる役柄でもありました。

なお、この後彼はセックスを科学的に解明しようとする科学者を描いた『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)にも主演していますが、この作品のプロデューサーはフランシス・フォード・コッポラ。

スピルバーグにルーカス、スコセッシ、コッポラと、20世紀末から21世紀初頭にかけての彼は、1970年代を大きく牽引したハリウッド映画人と多数相まみえてきたことがわかりますね。

スコセッシ監督作品にも、遠藤周作原作の『沈黙―サイレンス―』(16)に再び出演しています。

未曽有の事件の情報提供者
『ザ・シークレットマン』



それまでヒーロー系などのアクションものに出演してきていたリーアム・ニーソンですが、2008年の『96時間』以降、身体をはったハードなアクション&サスペンス&スリラー映画への出演がどんどん増えていきます。

『96時間』は計3部作のシリーズになりましたし、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)『アンノウン』(11)『THE GREY 凍える太陽』(11)『フライトゲーム』(14)『トレイン・ミッション』(18)『スノー・ロワイヤル』(19)『ファイナル・プラン』(20)などなど……。

もともと演技派として知られていた彼ゆえに、今では“演技派アクション・スター”と称されることも多いようですが、それにしても多い!

そんな中で最近の彼の非アクション映画ということで思い浮かぶのは、先ほど挙げた『沈黙―サイレンス―』や、ウォーターゲート事件の情報提供者“ディープスロート”こと、事件当時FBI副長官だったマーク・フェルトを主人公にした実話の映画化『ザ・シークレットマン』(17)あたりになるでしょうか。

また日本では未だに公開される気配がありませんが、長年連れ添ってきた夫婦の愛を描いたヒューマン恋愛映画『Ordinary Love』(19)も見てみたいものです。

とりあえず日本では『アイスロード』の後、2022年1月7日より『マークスマン』(21)が公開予定。

メキシコ麻薬カルテルの魔手から少年を救おうとする頑固な牧場主を主人公にしたアクション・スリラーです。

こちらも楽しみにしたいものですね。

 (文:増當竜也)

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