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<新作レビュー>『グロリア 永遠の青春』、アラフィフ女性の“青春”!セルフ・リメイクでオリジナル版を凌駕!



■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT

三大国際映画祭で主演女優賞を受賞した名優ジュリアン・ムーアがセバスティアン・レリオ監督の『グロリアの青春』(14)を見て惚れこんだ果てに自身の主演でのリメイクを熱望し、かくして同監督によるセルフ・リメイク&ハリウッド進出を成し遂げた、決してもう若くはない大人たちの青春映画。

バツイチで二人の子どもも大人になり、今は社会的にも個人的にも自由に活動できるようになって久しいアラフィフ女性グロリアの新たな恋の行方を描いていきます。

『グロリアの青春』とストーリーそのものはかなり共通していますが、やはり名優にして大スターでもあるジュリアン・ムーアならではのオーラが、オリジナルとは意外なまでに異なる華やかさを伴わせることになりました。



また今回はヒロインの母親を登場させているあたり、たとえアラフィフだろうが親の前ではひとりの娘といった幼さみたいなものが醸し出され、それによって恋にも青春にも年齢など関係ないことを巧みに示唆しているような感も大いにあります。

クライマックスからラストにかけての展開はオリジナル版でも評価が分かれたところで、総じて高年齢層が賛、若年層が否といった印象ではあり、今回も既に同様の現象がSNSなどで起き始めているようですが、ヒロインとほぼ同世代のこちらとしては実に理解できるところで、これに関してはやはりある程度の人生経験も必要になってくるのかな?といった感も否めません。



ヒロインの年齢に合わせて80年代を中心とするヒットナンバーの数々が画面を大きく牽引してくれているあたりはオリジナル版よりもとっつきやすいところがあり、ラストでかかるヒット曲「グロリア」も『グロリアの青春』ではウンベルト・トッツィのオリジナル曲で、今回はローラ・ブラニガンのカバー曲というのも、本作の性格を巧みに物語っているかのようでした。

オリジナル版に負けず劣らず、個人的にはむしろ今回のほうに軍配を挙げたくなるような(上映時間もこちらのほうが短く引き締まっている)そんな“青春”映画でありました。

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(文:増當竜也)

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