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2022-02-04

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』山寺宏一×井上喜久子対談:一生懸命生きているのに間違ってもいるデスラーとスターシャ

1970年代の昭和日本に一大ブームを巻き起こし、現在に至るアニメーション隆盛の基礎を築き上げた『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ。

その21世紀版リメイク・シリーズが『宇宙戦艦ヤマト2199』(12)『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(17)と制作され、そして更なる新作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』2部作の前章『TAKE OFF』(21)に続く後章『STASHA』が2月4日より全国36館で期間限定上映されます。

1979年にテレビ放送された後に劇場公開もされた『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』を原作に、『2202』に続いて福井晴敏が新たな解釈でシリーズ構成、昭和のオリジナル版をリアルタイムで体験していない世代の安田賢司が監督を担当し、これまでにない衝撃と興奮と感動が文字通り以上のテンションで綴られていく、リメイク・シリーズ最高傑作といっても過言ではない秀逸な出来の本作!

今回は、多彩なキャストの中で今回の主役ともいえるガミラスの元総統デスラー役の山寺宏一、イスカンダルの女王スターシャ役の井上喜久子の両名をお迎えし、原作シリーズをリスペクトしながらも斬新な設定の数々で新旧のファンを魅了し続ける、新たなる“ヤマト”の魅力を語っていただきました。

イスカンダルとガミラス 衝撃の関係が今回明らかに!


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山寺宏一(以下、山寺):今回の後章は、前章を見てくださった方々からすると、どんなストーリーになっているのか?特に今回は『STASHA』というサブタイトルがついている分、デスラーとスターシャの関係性なども気にしていただけているのではないかと思われますが、衝撃の事実が明かされますので、ぜひ心して劇場に足を運んでいただけたらと思います。とにかく“愛の物語”になっています!

井上喜久子(以下、井上):私も山寺さんと同じような感じのコメントになってしまうんですけど……。

山寺:こういうものは先に言ったもん勝ちだから(笑)。

井上:しまった!(笑)でも『宇宙戦艦ヤマト』という素晴らしいシリーズの中で、今回はある種の到着点が描かれていると思います。本当に映画って総合芸術であり、素晴らしい音楽に迫力ある映像、そしてヤマトのクルーもデスラーさんもスターシャも、みんながみんな愛を胸に抱いていて、たくさんの感動が詰まったヒューマン・ドラマになっていますし、万が一前章をご覧になってない方でも楽しめると思いますので、この感動をたくさんの方々に見ていただきたいですね。

山寺:まあ、できれば前章も見てほしいけどね(笑)。

井上:そうですね!(笑)今はいろんな方法で見ることができますので、ぜひ前章をご覧になった上で、劇場に足をお運びください!

山寺:逆に後章から遡ってみるというのも面白いかも(笑)。

井上:あ、それもいいかも!

山寺:でもこれは物議を醸すと思いますよ。イスカンダルとガミラスの関係がついに語られますが、その真相には僕自身驚愕しました。

井上:私も後章のサブタイトルが『STASHA』と聞かされたとき、最初はびっくりしたんです。何かの間違いじゃないかって(笑)。でも、その名前がつくくらい今回はスターシャからいろいろな秘密が明かされますので、驚く気持ちと重圧感、そして感動がありましたね。

全てお任せのデスラー アドバイスを受けたスターシャ


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――安田賢司監督や福井晴敏さんから、演じるにあたってののオーダーみたいなものは今回ありましたか。


山寺:僕に関しては、全くなかったです(笑)。

井上:もう安心してお任せってことですか?(笑)

山寺:『2202』の後、「デスラーはこれからどうなるんですか?」って福井さんに聞いたんですよ。そうしたら「活躍しますよ。もうひとりの主役みたいなものですから。以上!」みたいなもので(笑)。ですから原作(1979年版『新たなる旅立ち』)のどこを活かしてどこを変えるとかも全然聞かされず、演出の指示も特になかったですね。

またこの作品はコロナ禍の下で作られているので、収録も全てひとりずつという方式だったこともあって、他のキャストのみなさんと会話することもできなかったので、まずは粛々と自分がやった解釈で演じてみて、スタッフのみなさんに聞いていただくという形でした。

井上:私は収録のタイミングというよりも、ぞの前後に福井さんがスタジオのブース横の控え室に出てきてくださって、そこでおしゃべりさせていただいたんですよ。

山寺:僕はなかったなあ。見捨てられてた?(笑)

井上:いえいえ、そんなことないですよ(笑)。福井さんが作品に関するいろいろなアドバイスとかを、ちょっとした会話の中からおっしゃってくださったんです。で、こちらもそういったものの中からヒントを見つけたりしていくという……。その意味では、とても心強かったですね。私は特にスターシャという役に対してずっと緊張感とか不安感があったので、ちょっとした励ましなどもいただきながら今回やらせていただきました。

山寺:そうだったんだ……。

井上:山寺さん、お忙しいから(笑)。

山寺:そんなことないよ!(笑)いや、もうただただ普通にやって、あ、もう終わっちゃったって感じで、次にスタジオに入る声優さんと偶然会えればいいね、くらいなものでした。誰からも説明とかはなかったし。つまり「台本を見て、感じろよ!」ってことだったのかな。全ては台本の中にあるだろう!って言われてるような気がして……。ああいうときって、意外と聞けないんですよね。

井上:そうですよねえ。

山寺:アニメの作品には難しいものとか、いろいろな解釈が出来る作品が多々あって、“ヤマト”もそう単純なシリーズではないと思うんですよ。

井上:質問するのがちょっと怖いというのもわかります。

山寺:「え? それわかんないの?」なんて言われたりしたら!(笑)

井上:そうそうそう!(笑)

山寺:「今まで何やってきたの!?」なんて言われたりしたらどうしようってね。

井上:収録って、常にそういう緊張感があるんですよ。でも山寺さんは『2202』もおやりになられてるから、「もうわかってるでしょう」っていうのがスタッフのみなさんの中にあったんだと思います。逆に私は『2199』以来久々のスターシャでしたから、気を使っていただいたんじゃないかなと。

山寺:ただデスラーも、これまでいろいろわからないことだらけだったんですよ。逆にスターシャは全てを知っていて「真実を伝える時が来ました」って、それまでデスラーは何も知らずに頑張ってきてたんですからね!ですから全てを知らされたときの「え~~~~~!?」って(笑)。

井上:そんな笑いのシーンはありませんけどね(笑)。

山寺:いや、もう本当に心の中では「うそ~ん!?」ですよ!(笑)

井上:ものすごい事実が明かされますからね。

私自身も真実を最初に台本で読んだとき、本当に涙が止まらないくらい衝撃を受けましたし、ただデスラーが長い年月をかけて選んできたこと、そのときはスターシャが一番良いと思っていたことなどが、今にして思えば間違っていたと認める潔さも感じました。スターシャも自分の過ちを認めているんです。

というか今回の作品って、叙情的ながらも敵味方を問わずみんな悩み苦しんでいるんですね。古代艦長もそうだし、たくさんの人がみんな一生懸命生きてるんだけど間違ってもいるという、そんなシーンが多くて、すごく胸がかき乱されましたし、叙情的ながらも考えさせられました。

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