「ユーチューバーに娘はやらん!」第3話レビュー:未来を左右する!?水色のカードに導かれた同窓会は波乱万丈!垣間見えたユーチューバーの素顔にキュン!(※ストーリーネタバレあり)
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秋元康が企画・原作を務める「ユーチューバーに娘はやらん!」で、佐々木希がテレ東初主演を飾る。
人生最高で最悪な日を過ごしたヒロインはテレビ局員とユーチューバー、どちらを選ぶのか!? 金子ノブアキ、戸塚純貴ら豪華キャストで送るラブコメディ。
本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ユーチューバーに娘はやらん!」第3話レビュー
動画がきっかけで自分の手掛ける商品がバカ売れしたからだろう、タックタックチャンネルを夜な夜な見ちゃう千紗(佐々木希)。布団にくるまって、深夜になっても止まらなくなるの、めちゃくちゃ分かる……。
しかも千紗は、動画に影響されて“肉まんワッフル”まで作ってしまう。ぶっ倒れるくらい美味しいみたいだから、わたしも今度やってみようと思った。
そんな折、千紗は妹の風花(若月佑美)に連れられて占い師のもとへ。そこで、「水色のカード」「小さくて丸くてとげとげしたもの」が鍵だというお告げをもらう。同窓会の招待状が、まさに水色のカードだった。
そのことを知った平家は、同窓会に向けたファッションショーを開催する。今日も張り切って平和だ。美恵子(斉藤由貴)プロデュースによるジュリアナ東京風、風花によるキャバ嬢風、総一郎(遠藤憲一)によるパスポートセンター職員風、大吾(白石絃馬)による名探偵コナン風。仮装大会やハロウィンと勘違いしていない……? しかし、それなりに全部着こなしちゃう佐々木希がさすが。なんだか貴重なものを見た気分だった。
同窓会には淡いイエローのシャツワンピースを着て行った千紗(とても似合っていた)。
仕事で海外にいると嘘のテレビ電話をしてくる奴がいたり、陰キャからキャラ変してちょっとめんどくさくなっている奴がいたり。結婚している・していないで見えない境界線ができていたり、お土産によるマウント合戦をしたり。分かる分かる、同窓会って、こういうのが儀式みたいに存在するんだよね……。
その場の“可哀想な子”代表と化していた千紗。トイレから戻ろうとすると、店内に別件できていた榎本(金子ノブアキ)の姿を見つける。千紗に声を掛けられたときの榎本の顔がとろけきっていて、感情がダダ洩れている。金子ノブアキって一見すると強面なのに、こういうところがずるい。
榎本は同窓会について話す千紗を、それとなく励ます。「根性がある」と褒められた千紗は、「家族や皆さんのお陰です」と謙遜。すると、謙虚さについても褒める。大人の対応だなぁと染みた。
千紗が同窓会から帰宅すると、なぜか家族とともに食卓を囲むタックタック(戸塚純貴)。大吾が誘ったらしい。総一郎は頑なに「ユーチューバーに娘はやらん!」を繰り返していた。
それでも食卓は大盛り上がりで(タックタック、月1000万も稼いでるとは。夢がある……)、途中、切れてしまったビールを買い足しに行くことになった千紗とタックタック。机の上に置かれた瓶ビールの蓋を見て、千紗は「小さくて丸くてとげとげしたもの」を思い出していた。
話題はタックタックがユーチューバーになった理由へ。彼は就職のために雪国からたった1人で上京してきたらしい。最初のころは動画を投稿しても再生回数は振るわなかったが、「どこかで誰かが見てくれる、それだけでうれしかった」という。
そこから、気付けば100万人以上のチャンネル登録者数を誇る人気ユーチューバーにまで登り詰めたタックタック。「挑戦した人だけが最高の人生を送れるって思うんです」という言葉は、千紗のみならず、多くの視聴者の胸にも突き刺さったのではないだろうか。
千紗は、そんな風になれて羨ましい、と口にするが、「自分が最高だって思えたら、それはもう最高の人生」「じたばたすればいい」「千紗さんの未来も絶対変えられます」とタックタック。その瞳は、びっくりするくらいまっすぐで力強い。これには千紗も心を動かされているはず。
その夜もまたタックタックの動画を見る千紗。探していたのは、タックタックが初期のころに投稿していたという“弾き語り動画”。本人は黒歴史だからすべて消したと言っていたが、動画が見つかる。下手くそな歌の背後には「目指せ100万人」の文字が……。よくも悪くも背景や人となりが見えづらかったタックタックだったが、目標を持ってひたむきにユーチューブに取り組んできたことがうかがい知れる。このギャップ、めちゃくちゃいい。千紗・タックタックの恋が急発進しちゃうのか!?
……と、思いきや、どうやら千紗が昔、落ち込んでいたときに救われたというテレビ番組を作ったのが榎本らしいことを匂わせる演出が。
水色のカードに導かれて励ましの言葉をくれた榎本か、小さくて丸くてとげとげしたものに導かれて意外な一面を知ったタックタックか。千紗の運命を左右するのは、果たしてどっちだ。
(文:あまのさき)
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