名探偵コナン〈警察学校編〉CASE2:伊達航の考える「正義」とは?
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劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の公開まで残り1ヶ月となり、映画に向けてどんどん気持ちが高まっています。そんな中、遂に警察学校編第2弾の伊達編が放送となりました。
伊達航は『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』のメインキャラクターの1人でもあります。仲間からは伊達班長と呼ばれ、高木刑事の教育係でした。
第1弾の松田編が放送され、待ち焦がれていたコナンファンも多かったことでしょう。筆者もその内の1人です。今回は、待ち焦がれた第2弾を興奮気味にレビューします。
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警察学校編Wild Police Story CASE.伊達航
警察学校では、約1ヶ月経つと外出も許可されるらしいのですが、1ヶ月も外出を許可されないなんて、私には既に無理すぎる。警察学校はやはり規則が厳しそう……。
鬼塚教場のメンバーで掃除をしている場面から物語がスタートしました。ダジャレを言う松田と、松田のダジャレに笑いながら点数をつける降谷の2人。殴り合いをしていたのが嘘のように、すっかり仲良くなっていました。なんて微笑ましい光景……!
そんな2人を優しく見つめている萩原とヒロの2人も気が合いそう。萩原とヒロは、なんだか降谷と松田のお母さんみたい。親友としてはジェラってしまうという萩原にもニヤニヤしちゃいます。
伊達班長は「金髪の外人さん」という言葉や、降谷の見た目で英語が堪能だと判断する人に怒ります。“金髪だから”という理由で決めつける考えは古い。
しかし、この後の流れがとーっても可愛いんです。
「なあ班長……アンタもしかして……降谷ちゃんのこと好きなんじゃねーの?」
その言葉に降谷は吹き出します。彼女がいるため否定する伊達班長ですが、みんなの驚き方が可愛い。私も伊達班長と同じことを思いました。
「お前ら驚き過ぎ……」
その後の伊達班長とナタリーの電話をするシーンはとてもほっこりしましたが、2人とも数年後に死んでしまうんだと思うと、悲しい……。
逮捕術の訓練で伊達班長は、10人抜きという圧倒的な強さを誇ります。降谷と伊達班長の対決に、焼きそばパンやメロンパンを賭ける萩原と松田や、伊達班長のことをリア充と言う松田もなんだか可愛い。
松田の「ゴブレットの形をしたタトゥーの男」の話に目の色を変えるヒロは、松田と萩原と一緒に、男を見たという店に出掛ける約束をします。
松田編の時に比べると、5人がどんどん仲良くなっているのが分かり、微笑ましいことこの上なし。
伊達班長は降谷との対決で、怪我した足を狙うことに躊躇した降谷にガッカリし、自身の正義を語ります。
警察官は一瞬の油断や躊躇が命取りとなるのでしょう。厳しい世界だ……。
「誰よりも強くなければ正義は遂行できない」
伊達班長のこの正義感の裏には何があるのか、その理由が伊達編では紐解かれるのです。
伊達班長は降谷に幼き日の父親の姿を語り、事件があった日までは父親のことを尊敬していたと話します。
彼は犯人に土下座をする情けない父親の姿に失望してしまい、父親が強くあれば正義を遂行できたと語ります。
その後コンビニに行った2人は、幼き日の伊達班長と父親が遭遇した現場と似た事件に巻き込まれてしまいました。
居合わせた他の客と共に拘束されてしまう降谷と伊達班長でしたが、降谷のアイディアであるモールス信号に気付いたヒロ、萩原、松田の機転により事件は無事に解決します。
ここでも5人のチームワークが発揮されました。それにしても3人が「チョリース!」と言いながら登場したシーンは笑ってしまいました。
事件が無事に解決されたところで、伊達班長は萩原に「事件解決は、班長の父親の真似をしたから」と言われます。
萩原は班長の父親がコンビニで土下座をしたり、ヤクザ風の男に暴行されたりしていた場に居合わせたことを思い出して、伊達班長に父親の真意を語ります。
警察は呼んでいたが、到着するまで店内にいた他の客を守るために足止めが必要だったこと、伊達班長の父親の犯人への土下座は命乞いためなんかじゃないこと……。
「誰も傷つけてたまるかっていう警察官のハートがそうさせたんじゃねーの?」
伊達班長の父親は警察官としての誇りと熱いハートを持っていたようです。いやー、熱い!
そして、エンディング後の伊達班長と父親の会話にも胸を熱くさせられます。
「いい警察官になれそうか?」
「ああ、親父には負けるがな」
「フン……バカ言ってんじゃねえよ」
親子の会話が胸にグッと刺さりました。
伊達編も大ボリュームだった
第1弾の松田編に続いて、第2弾の伊達編もかなりの大ボリュームでした。伊達班長は現在ではすでに亡くなっているため、警察学校編で若き日の降谷零と伊達班長の2人を見てとても嬉しい気持ちです。
伊達編の終了後、来月公開の劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の予告が入り、コナン君の「4人は亡くなっているんだよね……」のセリフに降谷零はなんともいえない表情を見せます。もう切なすぎるよ……。
来週からは「揺れる警視庁 1200万人の人質」が4週にわたって放送され、いよいよ劇場版公開も目前に!
観終わると切ない気持ちでいっぱいになる警察学校編ですが、第3弾も楽しみです。
(文:前野真岐)
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