映画コラム
『TITAN チタン』は心身を揺さぶってくる“衝撃作”<cinemas short>
『TITAN チタン』は心身を揺さぶってくる“衝撃作”<cinemas short>
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「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『TITAN チタン』。
幼少時の交通事故によって頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア(アガト・ルセル)。彼女はそれ以来“車”に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られるようになる。やがて、自らの犯した罪により行き場を失ったアレクシアは、消防士のヴィンセント(ヴァンサン・ランドン)と出会う。10年前に息子が行方不明となり、今は独りで生きる彼の保護を受けながら、ふたりは奇妙な共同生活をスタートさせる。しかし、彼女は自らの体にある重大な秘密を抱えていた……。
心身を揺さぶってくる
どういう気持ちで鑑賞したか
カンヌ国際映画祭パルムドールということで、やはり「どのような映画であっても見ておかなくては」と思いました。『RAW~少女のめざめ~』の監督の新作なので、普通の映画派ではないだろうと思っていました。
実際鑑賞してみてどうだったか
「こんな過激で衝撃的な映画が、カンヌ国際映画祭『パルムドール』なのか!?」と驚きと関心と若干の呆れにも似た複雑な感情が交錯しました。
『TITAN チタン』がどのような経緯で企画され、映画化までに至ったかが詳しく知りたいところです。
その中でも何が良かったか、推せるか
R15指定映画で、容赦のない描写に監督の覚悟を感じました。変に躊躇することがなく、強く熱いエネルギーを最後まで最善の方法で映画に焼き付けたという印象です。
どういう人にオススメか
映画に衝撃や発見を求める人は必見です。超実験的な映画です。
デヴィッド・クローネンバーグや塚本晋也作品などがお好きな方ははまると思います。
(文:村松健太郎)
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公開に関する情報
『TITAN チタン』2022年4月1日(金)より公開
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