映画コラム
<解説&考察>『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』鑑賞後に確認したい“3つ”のポイント
<解説&考察>『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』鑑賞後に確認したい“3つ”のポイント
秘密結社・イルミナティ
※以降は、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の重大なネタバレに触れています。未鑑賞の方はご注意ください。
今回の作品では、原作でも人気のあるヒーローたちの秘密結社・イルミナティが初登場しました。
今回のメンバーは7人です。
モルド
(『ドクター・ストレンジ』)
ミスター・ファンタスティック
/リード・リチャーズ
(『ファンタスティック・フォー』)
キャプテン・マーベル
/マリア・ランボー
(『キャプテン・マーベル』)
キャプテン・カーター
/ペギー・カーター
(「ホワット・イフ…?」)
ブラックボルト
/ブラカッガー・ポルタゴン
(「インヒューマンズ」)
プロフェッサーX
/ チャールズ・エグゼビア
(X-MENシリーズ)
ちなみに、原作の結成メンバーは、ミスター・ファンタスティック、ドクター・ストレンジ、ネイモア、ブラックボルト、アイアンマン、プロフェッサーXの6人だったため、うち、3名は本作で踏襲される形になりました。
以下では、各メンバーについて、詳しく紹介していきます。
モルド
劇中に登場したモルドは『ドクター・ストレンジ』とは別世界の人物でした。
演じていたのは、キウェテル・イジョフォー。
『ドクター・ストレンジ』の世界では主人公と敵対関係に陥った彼でしたが、こちらの世界では至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)を務め、意外にもストレンジを優しく迎え入れます。
しかし、その本質は『ドクター・ストレンジ』のモルドとは大きく変わりませんでした。
別世界の彼はストレンジの失敗を伺い、その機に乗じてイルミナティの一員として参加することになったという裏事情があったのです。
ミスター・ファンタスティック
過去に2度実写映画化された『ファンタスティック・フォー』のリーダー・ミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズが、『アイアンマン』から始まるMCUのシリーズでは初登場となりました。
演じていたのは、ジョン・クラシンスキー。
本作での彼は、これから公開予定の新たな『ファンタスティック・フォー』のキャストが演じていると思われます。
ただ、劇中での展開を踏まえると、設定までは新作映画には引き継がれないことが予想されます。
キャプテン・マーベル(マリア・ランボー)
『キャプテン・マーベル』で主人公の親友だったモニカが、本作ではキャプテン・マーベルとして登場しました。
演じていたのは、ラシャーナ・リンチ。
こちらも『キャプテン・マーベル』とは別世界の彼女なので、設定などは大きく引き継がれてはいません。
キャプテン・カーター
過去のシリーズでは、キャプテン・アメリカの恋人として登場したペギー・カーターが、本作ではキャプテン・カーターとして登場しました。
演じていたのは、ヘイリー・アトウェル。
「ホワット・イフ…?」にも登場したため、ファンの間では知られているキャラクターですが、本作で初の実写化となりました。
こちらも劇中での展開を踏まえると、「ホワット・イフ…?」の設定を全て引き継いでいるようではなく、あくまで別世界のカーターという理解が正しそうです。
ブラックボルト
今回のメンバーの中でコアなマーベルファンの注目を集めたのが彼でしょう。
演じていたのは、アンソン・マウント。
ドラマ「インヒューマンズ」のメインキャラクターとして登場したブラックボルトは声を武器にし、通常時は手話で会話する人物でした。
ドラマ「インヒューマンズ」は世間の評価が芳しくなく、シリーズにおいて不遇な扱いを受けた作品だったため、今回のサプライズ登場はコアなファンほど喜ばしい展開だったのではないでしょうか。
ドラマと同じキャストが演じてはいますが、別世界の彼である可能性は高く、新たに頭に槍のようなマークがついた原作に近いビジュアルに変わっています。
ちなみにドラマ「インヒューマンズ」の初回2話は過去にIMAX限定上映もされており、今回の登場でブラックボルトはスクリーンに帰ってきたということになります。
プロフェッサーX
本作で最もファンを喜ばせた人物は彼なのではないでしょうか。
X-MENシリーズの重要人物であるプロフェッサーXこと、チャールズ・エグゼビアも久しぶりにスクリーンに帰還しました。
演じていたのは、パトリック・スチュワート。
X-MENは、特殊能力を手に入れた人類・ミュータントが戦いを繰り広げるマーベルの人気シリーズのこと。
プロフェッサーXは、その中で人類とミュータントの調和を望む組織・X-MENのリーダーを担っていました。
今回の作品では過去のアニメシリーズを彷彿とさせる黄色の車イスに乗って登場。そのため、こちらも映画シリーズとは別世界のプロフェッサーXと考えるのが妥当ではないでしょうか。
ちなみに、彼を演じたパトリック・スチュワートは『LOGAN/ローガン』で引退宣言をしていましたが、今回の設定は過去のプロフェッサーXと"同じようで違う"ため、その約束はギリギリ果たされたと言えるかもしれません。
ちなみに、劇中では、彼らが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場した最終決戦地のひとつ・タイタンで“大きな決断をする様子”が描かれていました。
そのためこちらの別世界でも、ヒーローたちは過去のシリーズと類似の展開を辿ったことが予想されます。
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