「ちむどんどん」第27回:上白石萌歌さんの入浴シーンにちむどんどんしたらハラスメントだろうか
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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。
本記事では、その第27回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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暢子、沖縄県人会会長に救われる
泊まる当てがなく横浜・鶴見に来て酔っぱらいにからまれ雨にまで降られ……と上京第一日めで暢子(黒島結菜)ピンチ!……となりそうなところ、三線の音色に導かれたどり着いた先は、沖縄県人会会長・平良三郎(片岡鶴太郎)の立派なお家。
沖縄県人の二世である三郎は何かと同県人の世話をしていました。沖縄二世として苦労があったらしく、困っている沖縄の人を見逃せないようです。
「ちむどんどん」では本土に暮らす沖縄の人にフォーカスするのでしょうか。脚本家の羽原大介さんは「マッサン」で日本に来た外国人・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を描いているので、異なる文化の出会いを描く視点は備わっていることでしょう。
暢子は日本そばをご馳走になり、泊めてもらい、就職も世話してもらいます。その就職先はあのイタリアン・レストランという奇遇。オーナーの大城房子(原田美枝子)も二世でした。
朝ドラヒロインあるある、場当たり的行動と運の良さ。「あさイチ」の博多大吉さんがそれを「準備不足」と指摘してSNSで盛り上がっていました。
はじめて外国旅行に行くときなど、電車の乗り方や電話のかけ方、電圧や貨幣の違いなどを事前にしっかり確認していくものだと思うのですが(筆者はたくさんメモしてリスト化しました)、暢子はそういうのが全然なく、市外局番のない早苗(高田夏帆)の電話番号にかけて間違い電話になってしまいます。
土曜日の総集編の第5週ではジョン・カビラさんが暢子と同じ72年にはじめて東京に来たとき「最寄りの駅に電車を観にいきました」と語っています。沖縄には電車がなかった? ということは暢子は電車に乗るのもひと苦労あるいは大興奮だったことでしょう。
本土復帰したばかりの沖縄から東京行きは、やっぱり海外旅行のようなものだったと思います。むしろ暢子の何も準備せずに飛び込んでいく感じは頼もしいです。
平良三郎役の片岡鶴太郎さんはボクシングもやっていたからジムの会長役でも良かった気がしますが、その役は具志堅用高さんというプロがいるので、県人会会長に落ち着いたという感じでしょうか。三郎さんもボクシングもやっているかもしれませんね。
で、やっぱり、今日もお金の話
沖縄では良子(川口春奈)と石川(山田裕貴)が打算的な結婚について語り合っています。あのマウント女・里見(松田るか)はお金持ちと見合いしたそうです。
「結婚は家と家の経済的な結びつきという面もある」
石川は頭ごなしに批判はできないと言います。
これで良子と石川の仲を割く人はいない……と思いきや、良子にしつこく言い寄る金吾(渡辺大知)がいます。良子も家族のために打算的な結婚をすることがすこし頭をよぎっているようです。賢秀(竜星涼)が借金して失踪してしまったことがわかったからです。
悩む良子は風呂を沸かしながら、歌子(上白石萌歌)と語り合います。「おかえりモネ」(2020年度前期)では東京編の主舞台が銭湯(をリノベーションした下宿)が舞台だったにもかかわらず一度も出てこなかったヒロインやメインキャストの入浴シーン。
「ちむどんどん」では上白石萌歌がなくても問題なさそうな入浴シーンに臨みました。などと注目したらハラスメントになるのでしょうか。などと考えることも織り込み済みで作っているのでしょうから、軽く触れるだけにしておきます。
(文:木俣冬)
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