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2022年06月03日

「ちむどんどん」第40回:すべての余韻をぶち壊すニーニー また給料を前借り

「ちむどんどん」第40回:すべての余韻をぶち壊すニーニー また給料を前借り


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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。

沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。

本記事では、その第40回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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料理人の最後の晩餐とは…


ミラノの料理人・タルデッリ(パンツェッタ・ジローラモ)が追加取材を受ける条件に出した60年代の新聞記事を見つけた暢子(黒島結菜)。それを携えて和彦(宮沢氷魚)は再び、タルデッリの取材を行います。

新聞記事はタルデッリが戦争の影響で日本にいたとき、恋愛した女性・歌川光子が彼との思い出をつづったものでした。
当時、ふたりが一緒に暮らしていたとき、食べていたのがピザ・マルゲリータ。

ふたりは離れ離れになってしまいましたが、お互いその頃の思い出を大切に生きてきて、タルデッリは自身オリジナルのピザも作っていました。

戦争中、イタリアの軍艦に乗って同盟国・日本に来たタルデッリは、イタリアが連合軍に降伏したため運命が大きく変わります。タルデッリはそのまま日本に残って米軍施設のレストランで働くことになりました。
戦争に人生を翻弄されたのです。

暢子の故郷・沖縄も戦争によってついこの間までアメリカに統治されて、ようやく日本に返還されたところです。タルデッリが敵だったアメリカの施設で働くはめに陥ったことと重なるように感じます。故郷の北部と南部ではずいぶん環境が違うところも。

沖縄のみならず、ほかの国の人の戦争体験を織り交ぜることで、沖縄だけのお話ではない視野の広いお話になりました。


田良島(山中崇)の厳しい直しを受けた和彦の原稿は論説委員にも褒めてもらえました。

田良島と暢子の会話が印象的でした。

ピザの思い出をつらい思い出と捉えた田良島と、一緒に過ごした楽しい思い出と捉えた暢子。
同じ出来事でも見方が180度違います。

ここで暢子の徹底的な前向きさ、明るさがわかります。彼女の暮らしは貧しかったけれど、みんなでご飯を食べた楽しい思い出のほうが勝っているのです。

取材に同行した経験から、暢子は新聞記事に「ちむどんどん」できるようになりました。
田良島は「ちむどんどん」と聞いて「ちむ」は「肝」=「心」だとすぐ気づきます。さすが70年代の新聞記者は教養があります。

厳しいけれど思いやりがあり知性と教養のある田良島は多くの視聴者の高い支持を得ているようです。

新聞社の仕事も熱心にやるようになった暢子でしたが、房子(原田美枝子)からフォンターナに戻ることを許可されました。

あっという間に復帰した暢子は今度は、淀川先生(本田博太郎)に料理の説明ができるようになりました。

月日は流れ、姪が生まれたことで「強いおばさんになる」と誓った歌子(上白石萌歌)は高校卒業後、就職し、その給料で家に電話を引きます。もしかして歌子が一番、高い給料を家に入れているのでは……。

いい話でいい週末を過ごせそうと思ったら、ニーニー(賢秀)が出てきて、養豚場からまた給料を前借りして去っていくエピソードが挿入されました。

ここに長居するつもりはない と言っていたけれど、なんでまた前借り。また「部」にして返す。
「部」と書き続けている間は、倍にして返せない気がします。

ニーニーは借りたものはいつか返すつもりでいるだけなんですね。返せてないだけで。

「世の中の出来事は回り回って必ず自分とつながっているのかって思いました」

そう暢子は言っていました。ニーニーの前借りしたお金も回り回っていつか返っていくのかもしれません。

(文:木俣冬)

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