(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
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映画コラム

REGULAR

2022年08月07日

『ONE PIECE FILM RED』4DXの「5つ」の絶賛ポイントを解説!

『ONE PIECE FILM RED』4DXの「5つ」の絶賛ポイントを解説!


魅力1:ライブ会場に「いる」感覚をさらに底上げしてくれる!


本作の4DXの演出は、「ライブ会場にいる」という感覚をさらに底上げしてくれている。何しろ、歌の「リズム」に合わせて座席の揺れることで「歌(空気)の振動」を、さらに劇場内で風が吹くことで「ライブ会場の広い空間」を擬似体験させてくれるのだ。

さらに劇場内が光る「フラッシュ」も、ライブのとシンクロしている場面もあるし、その他にもライブに合わせて細かい演出が仕込まれている。豪華アーティストの楽曲、そしてAdoの歌声を、より「全身で体感する」喜びが得られるのだ。

魅力2:キャラの技をも擬似体験!特に「エアー」がすごい!



前作『ONE PIECE STAMPEDE』もそうだったが、今回も人気キャラクターたちが必殺技をつるべうちのように放ちまくるとアクションシーンがある。それぞれで単純に座席が動くだけでなく、技の特徴に合わせてあらゆる演出が大盤振る舞いとなっていたのだ。

特に、ルフィが放つ「ゴムゴムのガトリング(拳の連打)」が、座席横から「プシュッ」と吹き付けるエアーの連続で表現されているのが楽しい。ここまで矢継ぎ早にエアーが出るというのは4DX史上でも珍しいと思うので、ルフィはもちろん、キャラクターそれぞれの攻撃を喰らいたい(?)方にもおすすめだ。

魅力3:レアな演出も存分にシンクロしていた!

4DXにはさまざまな演出があるが、作品によってはその全てが使われないことも使われないことがある。だが、今回は「香り」と、そしてMX4Dにはない4DX限定の「シャボン玉」の演出が効果的に使われていたのだ

香りの演出は、「良い香りがしている」というシーンではないにも関わらず、物語上での「感情」を表現しているようでもあった。そして、シャボン玉が細かい「粒子」のように見えることもまた、本編の内容とマッチしていたのだ。

魅力4:クライマックスでは演出がフルスロットル!

具体的なシチュエーションはネタバレになるので書かないでおくが、本作のクライマックスでは4DXの座席の振動を中心とした、さまざまな演出がフルスロットル、遠慮など一切なしの大盤振る舞いとなっている。

まるでジェットコースターのように揺れまくる様、その「過剰さ」は賛否両論も呼ぶかもしれないが、これはサービスと受け止めた方がいいだろう。まさに、アトラクションとしての4DXを大いに楽しんでほしい。

魅力5:まさかの「4DX演出がない」シーンにも感動が!

これまたネタバレになるので詳しくは書かないでおくが、本作には4DXの演出が突然ピタリと止むシーンがある。これもまた感動を呼ぶのだ。

映画館で映画を観る醍醐味には、迫力の音と映像もあるが、実は他に邪魔が入らないからこその「静寂」もあるとは思ってはいたが、4DXもまた「静寂」という魅力を提供してくれるとは思ってもみなかった。そのピタリと止む瞬間に息を飲み、そして「再び動き出す」カタルシスも味わっていただきたい。

そして、これより予告編がある意味でミスリードであり、賛否両論を呼んでいる、「こんな映画だとは思わなかった」理由も記していく。具体的なネタバレはしていないつもりだが、物語の印象は綴っているので、予備知識なく観たい方はご注意いただきたい。

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