気品に溢れた映像美と見応えのあるストーリー!英国映画の名作4選
ゴールデン・グローブ賞やエミー賞など数々の賞に輝いた、英国貴族の壮麗な屋敷が舞台の大人気テレビドラマシリーズ「ダウントン・アビー」の長編映画第二弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』が、9月30日(金)に日本公開される。
「ダウントン・アビー」は、イギリスで放映開始され、今や世界中で劇場版が大ヒットするほどの人気を誇る。イギリスが手掛ける作品といえば、美術や衣装への凄まじいこだわりから生まれる、気品に溢れた映像美や、一筋縄ではいかない見応えのあるストーリーが魅力。 中にはアカデミー賞に多数ノミネートされるなど、誰もがその名を聞いたことがある大ヒット作もある。
今回は、『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ほか、様々なジャンルの英国作品の名作をまとめてご紹介する。
『キングスマン』|英国紳士が繰り広げる超過激スパイアクション!
ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テイラー「キングスマン」。しかし、その実態はどの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!
ブリティッシュスタイルのスーツに身を包んだ名優コリン・ファースとタロン・エガートンの華麗なアクション、マシンガンに早変わりする傘やナイフ仕込みの靴など魅力的なスパイ・ガジェットの数々、一癖も二癖もある規格外のキャラクターたち、そして息もつかせぬスリリングな展開が世界中を熱狂させ、全世界4億ドル超えのメガヒットを記録。続編の『キングスマン:ゴールデン・サークル』(18)、キングスマン誕生秘話を描いた『キングスマン:ファースト・エージェント』(21)が後に公開されている。
キレキレのスパイアクションで熾烈な競争を繰り広げる本作だが、“A suit is the modern gentleman’s armour – スーツは現代の紳士の鎧”という主人公の名言が知られているように、作中に登場するスーツやアクセサリーなどを一からデザインするほどの拘り!英国映画ならではの華やかなファッションも見どころの一つとなっていて、視覚でも存分に楽しめる一作。
『英国王のスピーチ』|内気な王による感動の名作
英国王ジョージ5世の次男アルバート王子は、子供の頃から吃音症のせいで内気で無口な性格。何人もの言語聴覚士の治療を受けるも改善できず、聴衆の前で言葉に詰まり上手くスピーチができない。そんな夫を見て心配した妻エリザベスは、スピーチ矯正の専門家ライオネルを頼る。次々と型破りな治療を受ける中、国王に即位したアルバートの兄エドワード8世が王位を返上し、内向的なアルバートがジョージ6世として王位に就くことになってしまう。
先述した『キングスマン』ではキレキレのアクションでスパイを演じたコリン・ファースが打って変わり、英国史上もっとも内気な王を演じた本作は、第83回米アカデミー賞でなんと作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞を受賞!初めは治療を拒もうとするも次第に自身のトラウマに気づき、障害を乗り越えようと奮闘するアルバートと、破天荒なやり方だが彼に寄り添い粘り強くサポートするライオネル。二人の絆と、アルバートが聴衆に言葉を伝えようとしていく姿が感動的な本作。第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける渾身のスピーチは、涙なしでは見られない!
『レ・ミゼラブル』|社会現象を巻き起こしたミュージカル映画!
世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、エディ・レッドメインら豪華キャストで映画化。監督は前述した「英国王のスピーチ」のトム・フーパー。舞台版プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも製作に参加。
パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に教会で再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教の真心に触れ改心する。やがて運命的に出会った女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されるが、自分を追い続ける執念深いジャベール警部から逃れ、パリへ逃亡。穏やかに暮らすバルジャンとコゼットだが、やがてやってくる激動の時代によってその平穏は崩れ去っていく。
日本でも興行収入50億円を突破し、特にキャスト陣がプロの歌手と引けをとらないほど並外れた歌唱力で魅せるミュージカルシーンが大きな話題となり、社会現象を巻き起こした本作。中でも貧困に苦しむ娼婦を演じたアン・ハサウェイの劇中歌「夢やぶれて」は、『プラダを着た悪魔』などの華々しい彼女から想像がつかないような絶望感を表現し、多くの人の心を揺さぶった。
第85回アカデミー賞では主要3部門を含む8部門にノミネートされ、アン・ハサウェイが助演女優賞に輝いた。また、第70回ゴールデン・グローブ賞においては、作品賞(映画コメディ・ミュージカル部門)、主演男優賞、助演女優賞の3部門を制した。
『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』|イギリスの時代劇といえば欠かせない!(9月30日公開)
一方、ロバートは母バイオレットが、モンミライユ男爵から南仏にある別荘を贈られたという知らせに驚く。その寛大すぎる申し出に疑問を持ち、妻コーラ、次女イーディス夫妻、トム夫妻、引退したはずの老執事カーターとリヴィエラへと向かう。果たして海辺の別荘に隠された秘密は、一族の存続を揺るがすことになるのか―!?歴史あるダウントンの屋敷にハリウッド撮影隊がやってきて大騒動が巻き起こる様や、はじめて明かされるバイオレット秘密など、最新作の物語はシリーズ未見の方でも楽しめる要素が満載!
さらには英国貴族の煌びやかなブリティッシュファッションに加え、今作では南フランスへの旅が描かれていくことで、バケーション仕様にアップデートされた鮮やかな衣装やアクセサリーも登場。映画冒頭からラストまでその美しさに誰もが魅了されること間違いなし!
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