「六本木クラス」12話:やっと確信した葵(平手友梨奈)への気持ち……二人は再会できるのか?
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竹内涼真主演、テレビ朝日系列木曜ドラマ「六本木クラス」が2022年7月7日より放送スタート。
Netflixで配信されるや否や、日本でも大人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」のジャパンリメイクとなる本作。主人公・宮部新を竹内涼真、初恋の相手・楠木優香を新木優子、新が経営する居酒屋のスタッフ・麻宮葵を平手友梨奈が演じる。
本記事では、第12話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「六本木クラス」第12話レビュー
優香(新木優子)、葵(平手友梨奈)の間で揺れ動いていたが、ついに葵への本当の気持ちに気づく新(竹内涼真)。長屋会長(香川照之)へ退職願を突きつける優香。そして、出所した矢先にすべてがどうでもよくなり、葵を拉致監禁する暴挙に出る龍河(早乙女太一)。最終回目前とあって、三者三様の”選択”が浮き彫りになった回だった。
日頃の激務が体に障り、倒れてしまった葵。長屋の取締役に就任できるか否かの瀬戸際だったが、惜しくも残念な結果に。「次の策がある」と張り切る葵をなんとか休ませようとする新。しかし、なんとも強引かつ違和感の残る手法で、葵は拉致監禁されてしまう。
ようやく、新が葵への本当の気持ちに気づいたところだったのに……! 葵を助けにやってきた新は、銃に撃たれ意識不明の重体に。暴力的に切り離された二人は、果たして再会できるのか?
そんななか、ようやくと言っていいだろう。優香が長屋会長へ退職願を提出し、決別した。視聴者からすれば「もっと早く……」と思わなくもないし、優香自身もそう思っていたに違いないが、新に助け出される前に自ら牢獄を脱したと捉えていいだろう。
そうこうしている間に、新は葵への愛を確信してしまった。優香にとっては、決して喜ばしい流れではない。どうか、最終回で彼女への救済策が用意されることを願う。
前回のレビューにおいて、優香と龍二(鈴鹿央士)の不憫っぷりに言及した。しかし、よくよく考えれば龍河はその上をいく酷なキャラクターだ。学級内でイジメをしていても無罪放免、ひき逃げをしても代役を立てて終わり、そんな環境で育てられたのは少なくとも彼だけの責任ではない。
神と等しいレベルで称え、慕っていた父親に、あそこまで邪険にされ最後には捨てられたのだ。ヤケを起こしても仕方ないとも言えるだろう。決して許されないことをした人間だが、どうか、彼にも多少の救済策を施してくれることを祈る。
物語としては、佳境も佳境。拉致された葵は無事に脱出し、新と再会できるのか? そして、余命わずかな長屋会長に対する復讐劇は、どんな幕引きとなるのだろうか?
(文:北村有)
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