念願の“朝ドラ”ヒロインに。福原遥「舞を演じることで勇気をもらっています」
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朝ドラこと連続テレビ小説の新作「舞いあがれ！」のヒロインに抜擢された福原遥。2545人ものオーディション応募者から選ばれた福原は、『おひさま』（2011年）を見て朝ドラヒロインに憧れていたので、朝ドラへの意気込みが違う。「みんなを笑顔にしたい」と笑顔を絶やさず話してくれた。
成長過程を丁寧に表現したい
――第1週（子役の週）を見た感想を教えてください。
福原遥（以下、福原）：感動しました。撮影しながら、出来上がったものを早く観たいと願っていたので、ようやく観ることができたときは素直にうれしかったです。回を追って観ていくと、優しくて、包み込んでくれるようなあたたかさを感じました。無理に前向きにさせるのではなく、優しくそっと背中を押してくれるような雰囲気なので、観てくださる方もホッとできるんじゃないかなと思います。今後の展開も楽しみになりました。
――舞を演じるにあたって子ども時代は参考にしていますか？
福原：子ども時代の台本を読み込んだり、子役の浅田芭路さんが演じている現場を見学したりしながら、どうやって成長した舞を演じようか考えました。子ども時代の舞ちゃんは人の気持ちを考え過ぎてなかなか意見を言えず、相手に合わせることでいっぱいいっぱいになって時々熱が出てしまうような子です。それが大人になるにつれて少しずつ変わっていく。その成長過程を丁寧に細かく表現したいと思っています。
――成長することで、舞は強くなっていく？
福原：舞は、強くなりたいと思っています。人を思う気持ちが人一倍強く、みんなに笑顔になってもらいたい、そのために何かをしたい、何かをできるようになるには強くなりたいという思考なんですね。前向きな気持ちを持つようになると、頼もしくてかっこいい面が徐々に現れてきて、それまでは言えなかった自分の思っていることも言葉にできるようになっていくんです。
――舞のそういう性格に共感するところはありますか？
福原：私も舞のように、思いがあっても積極的に意見が言えなかったり、自信はないけれどやりたいと葛藤したりするところがあるので、演じていて共感しています。今回、舞を演じることで、舞と一緒に心が強くなっていけているような気がするんです。舞に勇気をもらっています。
みんなを笑顔にするために
――現場でみんなを笑顔にするために気を付けていることはありますか？
福原：逆に、私が皆さんに支えてもらっています。皆さんのおかげで、私は笑顔になれているんです。私が何かできることと言ったら……何もできてないなぁと思うんですが、心がけているのは、笑顔でいることと、皆さんに挨拶することを欠かさないようにしています。やっぱり挨拶は大事ですよね。朝からがんばろうという気持ちになってほしいので、現場に入ったらまず大きな声で挨拶します。
――現場でしてもらって思わず笑顔になったエピソードはありますか？
福原：皆さん優しいですが、そのなかでも人力飛行機サークルの仲間・由良冬子役の吉谷彩子さんが飛行機のストラップと私の似顔絵を描いたマグカップとお手紙をくださって。私はそれを宝物にして、撮影の励みにしています。私自身も吉谷さんみたいな人になりたいです。舞が成長するにつれ、舞のようになりたいと憧れられるかっこいい存在になっていくので、私も心配りのできる人になりたいです。
――作品にちなんで、“舞いあがる”体験を実感したことはありますか？
福原：五島列島のばらもん凧が飛ぶ様子をこの目で見たとき、その力強さに元気をもらいましたし、感動しました。それと、航空学校に入るエピソードのため、実際に飛行機に乗せていただきました。そのときの景色が本当に夢の中にいるようで、舞ちゃんが飛ぶことに感動するってこういうことか！ と実感しました。
朝ドラヒロインの夢を掴んだ福原。まさにいま舞いあがっているところ。ドラマの視聴者の分まで、明るく強く、どこまでも高く飛んで、元気を振りまく気十分。福原の笑顔でいい朝が迎えられそうだ。
インタビュー全文は、10月17日（月）発売の『CINEMAS＋MAGAZINE』にて掲載！
（ヘアメイク＝井手真紗子／スタイリング＝津野真吾(impiger)／撮影＝持田薫／取材・文＝木俣冬）
＜衣装協力＝AOIWANAKA、OSEWAYA、BRAND SELECT＞
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