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2022年10月17日

「鎌倉殿の13人」第39話:まったく穏やかなではない一日……最終章、不穏な幕開け

「鎌倉殿の13人」第39話:まったく穏やかなではない一日……最終章、不穏な幕開け


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2022年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜 脚本×小栗旬 主演で描く北条義時の物語。三谷幸喜曰く「吾妻鏡」を原作としており、そこに記されきれていない部分を想像と創作で補い、唯一無二のエンターテイメント大作に仕上げているという。

本記事では、第39話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。



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「鎌倉殿の13人」第39話レビュー

サブタイトルは「穏やかな1日」。
穏やか、とは一体。


ついに第39話から最終章がスタート。冒頭から語りの長澤まさみが登場し、期待感が煽られるが、今後展開されるであろう出来事を思い浮かべ、すでに胸が痛い。そして、第39話で一気に4年間の鎌倉がお送りされた。

 

父・時政(坂東彌十郎)に替わり、義時(小栗旬)が政を取り仕切るように。
一方、実朝(柿澤勇人)は天然痘にかかり、生死の境をさまよっていた。義時や政子(小池栄子)が覚悟していたというほど。

実朝は政に取り組むことに積極的だが、義時がそれを許さない。

「二度と御家人たちが北条に逆らわないように」「北条が政の中心に」

義時の政に、御家人たちの不満は高まるばかり。あの義村(山本耕史)さえも、苛立ちを隠せない。
時政たちのことも「むしろ殺しておけば御家人たちも恐れおののきひれ伏した」という義時に、かつての面影はない。

 そして、そんな義時に、「私はいてもいなくても同じなのではないか」と、悩む実朝を泰時(坂口健太郎)が励ます。泰時の言葉にフッと表情が和らぐ実朝。
泰時に実朝は和歌を渡す。どことなく、ソワソワとしているような実朝、返歌がほしいという実朝に泰時は頭を悩ませるが、この和歌には重大なメッセージが込められていた。

実朝からもらった和歌を見つめ、頭を悩ます泰時。彼は和歌に疎い。
たまたま和歌を見た源仲章(生田斗真)が「これは恋しい気持ちを詠んだもの」と教える。さて、どうする、泰時……。
泰時は実朝に「間違って渡したのではないか」と和歌を返す。

このときの実朝の表情よ……。和歌を渡したときの表情との対比で、より切ない。
渡すときに、生死の境をさまよい、己の気持ちを伝えなければ後悔すると思って、意を決したのではないか。

しかし、多くは語らず、実朝は別の和歌を渡す。

「大海の磯もとどろによする浪 割れて砕けて裂けて散るかも」

いろんな捉え方ができる歌だ。このタイミングで見ると想いが報われなかったこと、のほうへ、解釈が向いてしまいそうだ。

泰時も、まったくわかっていないわけではないだろう。居室にもどり、ひとり酒を煽る。

救いは実朝が自分の正直な思いを妻の千世(加藤小夏)に伝えられたこと。
千世は世継ぎが生まれないことを周りにも噂されており、肩身も狭いはず。
それでも、実朝の言葉を優しく受け止められたのも愛なのでは……と思ってしまう。

そして、39話には実朝の優しさが詰まっていて胸が痛くなる。


そんな中、公暁(寛一郎)が登場。不穏な空気が漂う中、悲劇への扉はすでに開いている。


(文:ふくだりょうこ)


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