『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』宮本茉由が魅せる5つの着こなし
1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなり、大ベストセラーとなった太宰治の名著「斜陽」執筆75周年を記念する『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』より、ヒロインのかず子を演じた宮本茉由の場面写真5点が一挙解禁された。
今もなお若い読者を獲得し読み継がれている「斜陽」は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。今回解禁された場面写真には、宮本が演じるヒロイン、かず子が魅せる5つの着こなしが写し出されている。
混沌とする戦後の日本で名家に生まれながらも“斜陽”の渦中にある没落貴族となったかず子は、時代に翻弄されながらも、未来を信じて“真っ直ぐに生きる”ことを決意する女性。東京の家を売り都落ちしたかず子は、母・都貴子(水野真紀)と西伊豆に引っ越す。最初の一枚は、新居に向かって浜辺を歩く母娘。淡い藤色の着物に花をあしらった紫紺の羽織の娘と洋装の母は貴族の装いをしている。
続いて、叔父の和田(田中健)と廊下で話し込むシーンでは、藤色に桔梗の花のデザインの着物を着ている。
戦後の闇市を訪れた場面では、周囲の人からは浮き上がるような着物に羽織、帯留めを青で統一したコーディネートが気品を醸しだし、かず子の清廉さがひときわ引き立っている。
そして、淡い朽葉色に紫やオレンジの花が配された着物姿のかず子は、病に伏した母に枕元でやさしく語り掛けている。
さらに、日々の食材を作るために農作業着を着た姿も初公開された。縁側に座って笑顔を見せる都貴子とのツーショットでは、首には手ぬぐい、手には麦わら帽子を持っている。家族を支えるために慣れない畑仕事も厭わないかず子の姿からは、旧来の価値観と抗いながら、真っ直ぐに生きようとする彼女の強い決意が感じられる。
「鳩のごとく素直に、蛇のごとく慧かれ」---というイエスの言葉を胸に秘めたかず子は、時代に翻弄されながらも真っ直ぐに生きることを決意する。ヒロインを演じた宮本の着こなしの数々を、ぜひ映画館でご覧いただきたい。
太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。
作品情報
宮本茉由 / 安藤政信 水野真紀 奥野壮田中健 細川直美 白須慶子 三上寛 柏原収史 / 萬田久子 / 柄本明
尾崎右宗 菅田俊 岡部尚 中谷太郎 緒方美穂 三木秀甫
岡元あつこ 栗原沙也加 今泉朋子 白石恭子 薗田正美 光藤えり
山村友乃 野崎小三郎 ジョナゴールド / 春風亭昇太
原作:太宰治 監督:近藤明男 脚本:白坂依志夫 増村保造 近藤明男 製作:野口英一
プロデューサー:足立喜之 石戸谷洋治、市川武 今泉朋子 上村正樹 小浜圭太郎 栗原隆一 野崎小五郎 山村隆昭
音楽:海沼正利 主題歌:小椋佳「ラピスラズリの涙」(作詞・作曲・歌)
撮影支援協力:青森県 山梨県 五所川原市 つがる市 弘前市 甲府市 山梨市 都留市 三鷹市
2022年/日本/日本語/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/109分/配給:彩プロ 映倫G
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©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会(オフィス近藤 アップサイド 実正寺 スペースT ぱあとなあ ハーモニー ライジングシネマ 山梨日日新聞社 山梨放送)