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2022年11月09日

「ファーストペンギン!」第6話:永沢くん(鈴木伸之)、本当にその彼女でいいのか?

「ファーストペンギン!」第6話:永沢くん(鈴木伸之)、本当にその彼女でいいのか?



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奈緒主演、堤真一や鈴木伸之が脇を固める日テレ系列ドラマ「ファーストペンギン!」が、2022年10月5日より放送をスタート。

寂れた漁港を復興する”実話を元にした”オリジナルストーリーである本作。奈緒演じるシングルマザーの岩崎和佳(いわさき・のどか)は、職なし・宿なしのギリギリ状態で5歳の息子を連れ、とある港町に行き着く。堤真一演じる漁師かつ漁船団「さんし船団丸」の社長・片岡洋(かたおか・ひろし)と出会ったことで、和佳の生活に変化が訪れる。

本記事では、第6話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「ファーストペンギン!」第6話レビュー

なんと永沢くん(鈴木伸之)が父親になるという。

実は、白峰アイナちゃん(足立梨花)という彼女がおり、これまで別れては戻り別れては戻り……を繰り返していたのだとか。

「子供ができるから、さんし船団丸を辞める」の理屈は通っていないように思えたが、アイナはずっと「一希には漁師を辞めてほしかった」らしい。

アイナ祖父の遺産があるから、しばらくは経済的にも困らないという。身体に負担のかかる漁師業ではなく、別の仕事をゆっくり探してほしい……といったアイナの言い分は、表面的には永沢のことを慮っているようにも聞こえるが……

シンプルに考えて、誇りを持って漁師の仕事をしている恋人のことを、少しも理解しようとしない姿勢は危険じゃないだろうか。大切なものを手放して自分を選んでくれる、その行為にしか愛情を見出せないなんて、典型的な「地雷女」ってやつでは?

もはや「妊娠した」もウソにしか思えてなくなってくる

永沢、本当に、その彼女でいいのか……?

そんな心配はどこ吹く風、さんし船団丸にはテレビ番組出演のチャンスが舞い込んできた。より広く、お魚ボックスの魅力を知ってもらうためには、全国ネットに乗せるのが手っ取り早い。

最初は乗り気だった和佳(奈緒)たちだが……。漁協や、ほかの漁師たちは黙っちゃいない。まるで、さんし船団丸が欲のために暴走していると決めつけているかのように、想像を超える嫌がらせを仕掛けてくる。

飲食店への入店拒否、廃棄物の受け取り拒否、誹謗中傷の落書き、仲間はずれなどなど……わかりやすい村八分だ。

誹謗中傷の落書きだけは、通報すれば一発では? と思わなくもなかったけれど。このあたりも実話を元にしているのだとしたら、具体的にどこまでが実際にあったことなのかを知りたくなってしまう。

耐えかねた和佳、洋(堤真一)たちは、何度もテレビ番組出演を断念しようとするが、途中で方針を変える。嫌がらせの証拠を集め、番組を使って告発すると決意したのだ。

しかし、それは和佳の作戦だった。

穏便に嫌がらせを止めさせるため、あくまで告発すると脅してみせただけだったのだ。

企みは驚くほど上手くいき、お魚ボックスの認知度も上がった。いろいろと騒動が起こったが、総体的には丸くおさまったと言える。

たったひとつ、永沢くんが、さんし船団丸を辞めてしまった事実以外は……。

正直言って、この展開は予想外だった。あれだけ「社長に出会えてよかった」と泣いていたのに。永沢くんらしいケジメの付け方とも言えるが……。アッと驚かせてくる展開は、やはり森下佳子脚本だ、と痛感せざるを得ない。

最終回で「やっぱり妊娠はウソでした!」と永沢くんが漁港に帰還するエピソード、求む。

(文:北村有)


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