「親愛なる僕へ殺意をこめて」第7話:2人の刑事の身勝手な動機に唖然!真やエイジの人生を返せ!と言いたい
連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生エイジ(山田涼介)。ある日、自分は二重人格者ではないかと疑うような出来事が起こり——。共演は、川栄李奈、門脇 麦、尾上松也、早乙女太一、遠藤憲一ら。
本記事では、第7話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「親愛なる僕へ殺意をこめて」第7話レビュー
義父の浦島亀一(遠藤憲一)と会うことになったエイジ(山田涼介)。「お前にいつか話さないといけないと思っていたことがあるんだ。15年前のことだ」とエイジの実父、八野衣真(早乙女太一)について話す亀一。
真は若い頃、ヤンチャだったものの根は真面目で優しい一面があったため、彼の保護司として更生に手を尽くしてきたという。
「あいつの抱える闇に気づいてやれなかった」
「結果的に八野衣真を社会に解き放つ手助けをしてしまった」
「LL事件の責任の一端は私にある」
んん?
なんとなくLL事件の犯人が真の仕業のように話しているけれど……。
第7話は刑事の猿渡(髙嶋政宏)と桃井薫(桜井ユキ)の過去が明らかに。
なんと桃井は過去にデートクラブ「ホワイトラビット」所属の女性を買春していた。
桃井に好意を持っていた猿渡は、その過去を隠すためにLLを…真を犯人と決めつけ、追い込んでいた。
「本当に殺っていないんだ。俺には家族が、息子が俺の帰りを待っているんだよ」
と、真が懸命に訴えているというのに猿渡は、「お前に桃井の人生を台無しにされてたまるか」と真を殺したのだった。
第7話をまとめると、桃井は自分の買春の過去を隠すためにホワイトラビットの社長、花坂トオル(遠藤雄弥)やサイ(尾上松也)を殺し、そして猿渡は桃井を守るため真を殺していた。
ナミ(川栄李奈)の
「あなたたちのなれ合いのせいで、エイジがどれだけ辛い目にあったかわからない?」
というセリフ。
まさにその通りだ。
猿渡と薫は刑事だというのに、自分たちの保身のために多くの人間を殺し、不幸にしていた。
この事実がわかるとSNSでは
「猿渡って上司としては最高だけど、部下のためにエイジの父を殺すとかありえない」
「この2人、私情を挟みすぎじゃない? ありえないわ…」
「桃井がサイのことを撃ったのは、エイジを守るためじゃなくて、自分の秘密を守るためだったのか」
ラストシーン。
「これで地獄が終る」と言いながら川に身を投げた桃井。
いやいやいや、最初から自らの罪を認めていたらこんな結果にはならなかったのに。
その桃井を追うように口に拳銃を突っ込み、発砲した猿渡。
なんとも悲しい終わり方だ。
事件の真相がわかってスッキリするのかと思いきや、腹が立ってしかたがない。
二重人格になってしまうほど追い詰められたエイジの気持ちを、少しでも考えたことがあったのだろうか。
結局、猿渡と桃井がいなくなってしまい、LL事件の犯人はわからず第7話は終了。
とはいえ、真犯人はもうあの人しかいないのだけれど……。
(文:駒子)
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