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2021年12月14日

「じゃない方の彼女」第10話レビュー:“愛の中間テスト”に、雅也と麗が出す答えは?(※ストーリーネタバレあり)

「じゃない方の彼女」第10話レビュー:“愛の中間テスト”に、雅也と麗が出す答えは?(※ストーリーネタバレあり)


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濱田岳が主演するドラマ「じゃない方の彼女」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。

企画、原作を秋元康が手掛ける本作は、どこにでもいる普通の人生を送ってきた"じゃない方"の男性が天然魔性な女性に翻弄されていく新感覚の不倫コメディ。道ならぬ恋にハマっていく大学教授・小谷雅也を濱田岳が、図らずとも男性を虜にする魅力を持つ女子大生・野々山怜子を山下美月(乃木坂46)が演じる。

本記事では、その10話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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「じゃない方の彼女」第10話レビュー

麗(小西真奈美)に化粧水が見つかっていたことなどちっとも気付いていない雅也(濱田岳)、るんるんで盆栽教室に行く。休日なのにジャケットにネクタイ姿でキメている。ちょっと恥ずかしい。

出掛ける直前、麗には「ご飯いらない」と言っていたのに、「えぇ、ご飯行くの?」と怜子(山下美月)には戸惑っているかのように装う。ふわふわ浮ついてはいるものの、なんだかすっかりこなれた不倫男になってきた。

そこへ冷水をぶっかけたのは、やっぱり麗だった。雅也を仕事へ送り出しながら、「で、やめる気あるの?不倫」とさらりと声を掛ける。もしかしたら聞き間違いでは? と思ってしまうほどナチュラルな聞き方だった。なのに、こちらの背中にまで冷たいものが走るような感覚があった。

雅也は慌てて片桐(山崎樹範)に相談をする。“1度ついた嘘はつき続けねばならない”とまたしても格言めいたことを言う片桐。これに関しては全面的に同意だ。途中で気が変わって自ら嘘をばらすのは、己の罪悪感から逃れたかったに過ぎない。もちろん、大前提として嘘なんかないほうがいいに決まっているけど。


一方、怜子のところには誠(豊田裕大)が「別れろよ」と言いにきた。「パッとしない」「平凡」「かっこよくない」…と雅也のことをこき下ろす誠。うーん、そういうことじゃないんだよな。そんなこと言ってるうちは、君はきっと怜子には選ばれない。

それなのに、「内面を見てくれるし、ホッとする」「大切な人なの」と応える怜子に、誠は勢い余って告白をしてしまう。不倫を咎めるのはまだいいが、ここで告白ってちょっと意味が分からない。まず、誠には彩菜(東野絢香)という恋人がいるのだ。せめて別れてから来てくれ。

しかも、この告白を彩菜がこっそり聞いてしまっていた。案の定、一方的に彩菜に敵意を向けられてしまう怜子。だが、彩菜も、悪いのは勝手に怜子沼に落ちていく男たちであって、怜子自身でないことを頭では分かっていた。それでも、「怜子は悪くないけど、ムカつく」と彩菜。この複雑な心境に名前を付けてあげたい…。

次の日の朝、雅也が起きると麗と沙織の姿がない。夜になっても帰ってこない。そこへ、雅也の母・弘子(YOU)が押しかけてくる。


実は定期的に女子会をしていたという嫁と姑。会話の端々から価値観の違いが透けて見えていたのに、案外仲が良かったようだ。その時に、弘子は麗から雅也の浮気について聞いていた。

この状況を、結婚生活における“愛の中間テスト”と表現する弘子はさすが小説家だ。そして、少なくとも表面上はこの状況を怒るでも悲しむでもなくいる麗に「聞き分けのいい女って都合のいい女」「不倫したあの子を愛せるの?」と言葉を繋いでいく。他ならぬYOUが言うからこそ説得力が出る。どこまでもかっこいいYOU、もとい弘子。控えめに言って弟子にしてほしい。


最後は、「もう麗さんの答えは出てたんじゃない?」と言って帰っていった。

対して、自分の思いを見つめられていない雅也。自分がすべての物事から逃げていたことを痛感しているところに、怜子から電話がかかってくる。そこで麗に勘づかれていたことを打ち明けた。怜子からかかってきた電話なのに、やや自分勝手なのが気になる。もういっぱいいっぱいなのかな…。

結局大した話もせず、次の盆栽教室の日。怜子は雅也の姿を探すが、見当たらない。すると、盆栽教室に麗がやってきて…!?

いよいよ佳境に入ってきた雅也の不倫。果たしてどんな結末を迎えるのか。まずは麗 vs 怜子の行方から見守りたい。

「じゃない方の彼女」第10話ストーリー




雅也(濱田岳)は、旅館で怜子(山下美月)と麗(小西真奈美)の鉢合わせのピンチを乗り越え一安心。嘘が上手くなる自分に危機を感じながらも怜子と過ごす時間が少しずつ増えていた…。そんなある朝、妻の麗から衝撃の一言が…!?動揺が止まらない雅也が取った驚きの行動とは!?一方、怜子の前に誠(豊田裕大)が突然現れ…。麗からの言葉に胸騒ぎを覚えた雅也が急いで帰宅すると、家の明かりは消えていて…!?

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(文:あまのさき)



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(C)「じゃない方の彼女」製作委員会

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