「アトムの童(こ)」6話にしてタイトル回収!アトムの華麗すぎる復活
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山﨑賢人主演、岸井ゆきのや松下洸平が出演する日曜劇場「アトムの童(こ)」が、2022年10月16日より放送を開始。
山﨑賢人演じる安積那由他(あづみ・なゆた)は、凄腕の若きゲームクリエイター。とある事件をきっかけに開発から離れているが、企業や販売元を通さずに個人で制作していたスタイルは「ゲーム業界のバンクシー」「インディー」と呼ばれ、知る人ぞ知る存在だった。そんな彼を探しているのが、経営崖っぷちの老舗おもちゃメーカー・アトム。ゲーム業界の覇権争いを描くドラマが、始まる。
本記事では、第6話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「アトムの童(こ)」第6話レビュー
興津社長(オダギリジョー)率いるSAGASに買収されたアトム玩具。那由他(山﨑賢人)は自動車整備をしながら学童で働き、隼人(松下洸平)は自動車開発の会社へ、海(岸井ゆきの)は契約社員として銀行に戻っていた。バラバラになってしまったアトム玩具の面々。しかし、ここから日曜劇場らしい、華麗すぎる復活劇が始まる!
転換点となったのは、那由他がアルバイトをしている学童にて、「シリアスゲーム」の可能性に気づいたことだった。
学童に通う子どもの一人・翔太(岩川晴)と、その母親・美佐子(加藤ローサ)が、「学童から自宅までの帰り道が危ない」と悩んでいることを知った那由他。
ゲームで社会問題を解決するシリアスゲームによって、子どもたちの安全を守ることができるはず。そう考えた那由他は、さっそく隼人に声をかけ、「登下校ゲーム」作りに着手する。
このドラマを見守ってきた方々なら、この辺りでジワジワと心配になってきたはず。「じいさんズは果たして、無事なのか……?」と。ご安心を。海の父親・繁雄(風間杜夫)も、各務(塚地武雅)も、八重樫(でんでん)も、みんな元気にカムバックし、ゲーム作りに合流した。
PTAからの猛反対にあうなど障害はあったが、学童の親子たちから絶賛を受ける。最終的に登下校ゲームは5000万円で保険会社が買い取ってくれ、それを元手に那由他たちはアトム玩具の跡地を取り戻すことができた!
海は、自分が那由他・隼人に声をかけアトム玩具に入ってもらったのに、結果的にSAGASに買収されてしまったことに責任を感じていた。
社長になったはいいものの、不甲斐なく終わってしまい、罪の意識を持っていたのだろう。ふたたびアトムの面々でゲーム作りをしたい、と望んではいても、罪悪感が邪魔をして口にはできなかったのだ。
しかし、那由他たちがアトムを復活させ、新会社「アトムの童」が爆誕! 華麗すぎるタイトルの回収に、さすが日曜劇場だ……と見応えを感じた方も多いはず。
今後は、那由他がエンタメ系ゲームを、隼人がシリアスゲームを開発する役割分担で進んでいく。この展開を興津社長が黙って見ているはずはなく、またもや何かしらの妨害をしてくるだろうが……。
ひとまずは、アトムの面々が再結集したことを喜びたい。
そして、サラッといなかったことにされている鵜飼(林泰文)もカムバックしてくれることを、祈っている。
(文:北村有)
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