『すずめの戸締まり』だけじゃない!女優・原菜乃華の知られざる魅力
原菜乃華の新たな“挑戦”
『すずめの戸締まり』では1700人超のオーディションを勝ち抜き、ヒロインの座を射止めた。
女子高校生・岩戸鈴芽は、まさしく彼女にピッタリのキャラクターと言えるだろう。
可愛らしい声色が特徴的でありながら、シリアスな場面で魅せる暗いトーンの声のギャップ。コミカルな場面での心躍るような話し声と、松村北斗演じる宗像草太との見事な掛け合い。そして、物語にとって重要な求心力となる芯のある声。
本作での名演は彼女のキャリアの集大成となっているのだ。
思えば、彼女の長編初主演映画『はらはらなのか。』は、亡き母のような「憧れになりたくて」奮闘する少女の物語であった。そんな彼女の新たなスタートが、再び亡き母との思い出に導かれていく少女の物語というのには不思議な運命を感じざるを得ない。
筆者は初めてのミニシアターで『はらはらなのか。』を観た時、主人公の成長に少しだけ人生を救われたような気持ちになった。そして『すずめの戸締まり』を観終わった後にも、不思議と当時と同じ様な気持ちを抱いたのだ。
果たして本作を通じて、今後の彼女はどのような成長を遂げていくのだろうか。
今は、『はらはらなのか。』という作品でその存在に出会った1人のファンとして、彼女の新たな門出を応援したい。
(文:TETSU)
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