「舞いあがれ!」第45回:柏木、立ち直ったかと思ったら即「俺、おまえのことを……」って
本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町・東大阪で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。
本記事では、第45回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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コントローラーが……
迷子野郎・柏木(目黒蓮)とラジャー水島(佐野弘樹)の諍いから、舞(福原遥)の大事な手製のコントローラーが壊れてしまった。コントローラーはぺしゃんこ。
外は雨。
水島は吉田(醍醐虎汰朗)たちの部屋へ。
コントローラーを壊された舞ですが怒ることなく、むしろ柏木を心配して、大河内教官(吉川晃司)に相談に行きます。でも本人がパイロットの本質に気づくしかないと相変わらずクールです。
こういうとき、倫子(山崎紘菜)はやたら冷静で、成功体験を積み重ねて自信を取り戻すしかないと言います。倫子さんは、他人に対して何かとずけずけ言いますけれど、本質を見る目があるのでしょう。それがときにいやなところを突いてしまう。
吉田はやさしくて、息苦しいと言う水島にこういうときこそ一緒にいてあげたほうがいいのではないかと言います。
さすがパイロット候補生、みなさん、それぞれ違いはあれど、聡明であります。
たったひとりで問題を解決しようとしてトンネルから抜け出せないでいる柏木に舞は寄り添おうとします。仲間を誘って、柏木のロストポジションを修正する練習を体育館ではじめます。
なんだかんだ言って手伝う仲間たち。怒っていた水島もからっと気持ちを切り替えて協力します。
爽やかな音楽が流れて、自分を取り戻していく柏木学生。
頭だけでなく体で覚えるために、椅子や紐を使って作った立体的な地図がまた美術スタッフさんのいい仕事。コントローラーだって浩太(高橋克典)や舞が作った体(てい)で美術スタッフさんが作っているわけで。ほんとうにすばらしいお仕事です。
柏木はあっという間に復活しましたが、舞はまだ着陸がうまくできません。自分のことを脇に置き、柏木のことを心配していた舞。他人思いは子供の頃から変わっていないのです。
パイロットはたったひとりで重責を負うものと思いこんでいる柏木に対して舞は「客席乗務員がおって、整備士さんがおって……」と、つねに仲間がいて、助け、助けられやっていこうと思っています。
柏木の頑なな心も舞のやわらかい心(でも強さ・信念がある)に感化されたようで……。
ひとり自主練している舞のところに柏木が持ってきたもの、そして発した言葉ーー
持ってきたものはいいとして、その言葉、もう発します? ここで金曜日。このつづきを2日間待たないといけないのは、いけずですよ〜(笑)。
【朝ドラ辞典 明日もこのつづきをどうぞ……】これは昔の朝ドラの各回の終わりについていた文言。2022年8月〜9月にかけて放送された夜ドラ「あなたのブツが、ここに」でも使用された。
(文:木俣冬)
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