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映画コラム

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2022年12月17日

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』4DXでこそ観てほしい「3つ」の魅力を解説!

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』4DXでこそ観てほしい「3つ」の魅力を解説!

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2022年12月16日(金)より『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が公開されている。IMAX3Dやドルビーシネマなどさまざまな上映形態が展開しているが、本記事では座席の動きなど様々な演出が楽しめる「4DX」上映の体験レポートをお届けしよう。

前置き1:一見の価値が絶対ある「ハイフレームレート」上映も実施されているけど……

先に結論を申し上げておくと、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と4DXの相性は最上級。リピーターの方にも、遊園地のアトラクション的な体験を求める方にも、大プッシュでおすすめできる。

だが、その魅力を語る前に、ひとつ注意していただきたいことがある。それは、「ハイフレームレート(以下HFR)」の上映が行われているスクリーンと、そうではないスクリーンがある、ということだ。上映劇場のスケジュールを確認し、そこに「HFR」の表記があるかないかで判断すれば良いだろう。

HFRでは通常よりも滑らかな動きの映像、つまり「ヌルヌルと動く」様を楽しめる。筆者は試写で先に同作のIMAX3DでのHFRを体感したが、ハイスピードで繰り出されるアクションの一瞬一瞬をより味わえる印象もあり、これまた相性が抜群だった。革新的な映像を映画館で体験したい方は必見であるし、少なくとも一見の価値があるのは間違いない。

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だが、筆者が調べた限り、全国の4DXが行われているスクリーンは、HFRの上映ではないようだ。少なくともコロナシネマワールドの公式ページでは「4DX版はハイフレームレートではございません」と明記されている。4DXとHFRを同時に味わえないのは、少々もったいない印象もある。

とはいえ、HFRは滑らかに動きすぎて違和感を覚える方も多く、今作では全編ではなく部分的にHFRとなっているようだ。これはむしろ映像の「最適化」が行われた結果であり、筆者個人は問題なく楽しめたが、コロコロと滑らかさが切り替わる印象も含め、好みは分かれるのかもしれない。「通常の上映で十分」と思う方はHFR表記のないスクリーンを選んでもいいし、後述するように4DXそのものの価値が絶大なので、気にすることなくお好みの上映形態を選べばいいだろう。

前置き2:吹き替え+3Dそのものが素晴らしい

4DXでは多くの場合吹き替え版となるが、これが実に素晴らしい出来だった。特に、前作に引き続き主人公のジェイクを演じる東地宏樹は、自身の子どもたちに厳しくも、優しさを持ち合わせる父親をこれ以上はないと言っていいほど熱演。14歳の少女のキリを演じる早見沙織の可憐さ、はたまた自身のアイデンティに悩む表現にも耳をすませてほしい。

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そして、前作に引き続き3D映像そのものも本作の大きな見どころ。今回は大海原が主な舞台となり、美しい光景の海の中でスキューバーダイビングをしている感覚も得られる。そこでの奥行き感のある映像が、後述もする「遊泳」の心地よさを底上げしてくれる。特に「水面」の表現は、「3Dで観たかいがある」ときっと思えるだろう。

また、3Dでは宙に浮かぶようにも見える字幕が気になってしまう方もいると思うが、吹き替え版では(ナヴィ語の字幕が数箇所だけ出るくらいで)それはほとんどない。より映像と声と音の情報に集中がしやすくなるとも思うので、その意味でもぜひ吹き替え版そのものをおすすめしたい。

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なお、ジェームズ・キャメロン監督は、「3Dで観てほしいが、映像は2Dでも3Dでも楽しめるように設計しているので、3Dが苦手な方は2Dでも構わない」「映画館での鑑賞を想定した映画なので、ソフト化や配信になるのを待たないで、大スクリーンで観てほしい」という旨の発言をしている。

この言葉通り、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は究極的にはどの上映形態で観ても構わない、だが「映画館での体験はマスト」だ。筆者個人も、世界最高レベルにお金と労力がかかった映像を、集中して「浴びる」ことができるのは、映画館だけの特権だと思うからだ。

前置き3:上映時間3時間12分だからこそのおトク感

この『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で話題となっているのは上映時間。3時間12分という長さに身構えてしまう方も多いだろうが、裏を返せばそのぶん多くの4DXの演出を楽しめるということでもある。

4DXは通常鑑賞料金にプラス1000円、加えて今回は3D料金も上乗せされるという、やはり決して安くはない価格面でのハードルの高さはある。だが、今回の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の4DXは安すぎると断言してしまえる。

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そもそもが人類史上最高レベルにお金と労力がかかった映像である上に、さらにその映像に合わせて様々な「演出」のおもてなしをしてくれるというのは、なんと贅沢な体験だろうか。それが3時間12分のボリューム分あるのだから、より満足度が高い、オトク感があるのも当然だろう。

なお、「その時間中ずっと4DXって疲れない?」と思う方もいるだろうが、演出にはメリハリがあり、単純にドラマが展開するパートでは4DXの演出はないし、時には後述する「ゆったり」としたシーンでも演出がマッチしているので、個人的にはリラックスして楽しめた。ただ、4DXを別にしても、次から次へと映像のジェットコースターがぶっ続くので疲れることも事実(だが、その疲労感もまた心地良い)。なるべく体調を万全にして挑んだ方がいいだろう。

さて、すっかり前置きが長くなったが、ここからは具体的な4DXの魅力を記していこう。サプライズと言える演出は明確には書かないようにはしたが、予備知識なく楽しみたい方は、先に4DX上映がされているスクリーンへ駆けつけてほしい。また、可能であれば、4DXに加えて、画面が3画面に分かれる「ScreenX」も楽しめる、しかも初の3D上映が実現した「4DXScreen」も選んでもいいだろう。



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