「100万回言えばよかった」第9話:【考察】直木は誰の身体を借りて生き返ったのか?気になる弟の存在…。
俳優の井上真央が主演を務めるTBSドラマ「100万回言えばよかった」が2023年1月13日(金)22時にスタート。
本作は主人公の相馬悠依(井上真央)と幽霊になってしまった恋人の鳥野直木(佐藤健)、その2人をつなぐ刑事の魚住譲(松山ケンイチ)の3人が描くファンタジーラブストーリー。共演はシム・ウンギョン、平岩紙、春風亭昇太、荒川良々ら。脚本は安達奈緒子が担当する。
本記事では、第9話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
▶︎「100万回言えばよかった」画像を全て見る
「100万回言えばよかった」第9話レビュー
6、7話くらいまでは不思議なストーリーだとは思っていたが、ぐっと引き込まれる魅力に包まれたドラマだと思っていた。しかし、9話でかなり“サスペンスホラー&ファンタジー要素”が強く、戸惑いを感じるようになったのは筆者だけだろうか。
英介(荒川良々)に見える勝(春風亭昇太)、魚住(松山ケンイチ)に見える直木(佐藤健)、晴れていたのに突然の雷鳴、雷に打たれたのに普通に歩いて連行される英介など、戸惑い要素が増えていく。
それでも直木が最期に悠依(井上真央)が育てていた花を握りしめながら息を引き取るシーンは、涙なしでは見られなかった。
佐藤健のせつない顔はなんて破壊力があるのだろうか。
さて、物語の内容に戻ろう。
「殺さなくてもいいじゃないですか」という悠依の問いに英介は「いい奴すぎて嫌になっちゃった」と。
なんて勝手な人間なんだろうか。
人間の嫉妬ほど恐ろしいものはない。
表情のない荒川良々の悪い顔にはゾクっとさせられた。
直木は消える直前、魚住に体を借りて悠依と話すことができたが、悠依に「愛している」や「ずっと好きだった」など、愛のある言葉をかけることはないまま、すーっと消えてしまった。
英介や莉桜(香里奈)の供述により、千代(神野三鈴)は逮捕された。
やはり千代は少女たちを使って売春を斡旋しており、大金を得ていたことが明らかに。
日常に戻った悠依と魚住。
消えた直木のことを思い出しながら語る2人の表情はとても穏やかだった。
辛いけれど目の前で消えてしまった直木のことを想いながら、前を向いて生きていこうとする悠依の覚悟の表情が印象的だった。
ここで終わりでもよかったのでは? と思える感動的なシーンだったので、あと1話分をどう展開するのか気になっていたらとんでもない展開へ。
「毎朝、目が覚めたとき思う……。全部夢だったらいいのに」
悠依の心の声。
この言葉に全視聴者が納得したと思っていたらなんと、台所で朝食を準備する直木が!
へ?
「これは夢?」と聞く悠依。
「夢じゃない」と答える直木。
まったく意味がわからない展開で次週、最終回へ。
ここで以前、原田(菊地凛子)が言っていた
「前から噂があるの。誰かの身体をもらって生き返った人がいるって」
という言葉が頭を駆け抜ける。
そういうことなの?
ではいったい、直木は誰の身体をもらっているのか?
魚住ではなさそうなところを見ると、第3話で明らかになった弟の存在が気になる。
思い返せば直木は弟に骨髄提供をしていたというくだりがあったな……。
もしかしてその当たりが関係しているのだろうか。
もしくは、すべてが悠依の「夢」だったというオチもあるのかも?
(それは避けて欲しいが……。)
どちらにしても1週間待てば答えがわかる。
最後は悠依の笑顔で締めくくってほしいと願うばかりだ。
(文:駒子)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)TBS