<舞いあがれ!・起業編>22週目~最終週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
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2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育み、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。
CINEMAS+ではライター・木俣冬による連載「続・朝ドライフ」で毎回感想を記しているが、本記事では、舞が新たな事業を起こしていく22週目~最終週までの記事を集約。1記事で感想を読むことができる。
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もくじ
・第102回レビュー・第103回レビュー
・第104回レビュー
・第105回レビュー
・第106回レビュー
・第107回レビュー
・第108回レビュー
・第109回レビュー
・第110回レビュー
・第111回レビュー
・第112回レビュー
・第113回レビュー
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・第118回レビュー
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・第125回レビュー
・第126回レビュー
・「舞いあがれ!」作品情報
第102回のレビュー
第22週「冒険のはじまり」(演出:小谷高義)ではオープンファクトリーは成功したものの、参加したくてもできない工場もあることに舞(福原遥)は目を向けます。誰一人取りこぼさない。舞の人助け精神が発揮されていきます。
うめづでひとり荒れている、金網を作っている小堺(三谷昌登)はこれまでのドラマだったらただのいやな人に描かれそうなところ、悔しい気持ちをどこにぶつけていいのかわからないのではないかと御園(山口紗弥加)は思いをいたします。自分の父もそうだったのかもしれないと。
明るい人でもこっそり悩んでいるかもしれない、不機嫌を撒き散らす人は何か悩んでいるのかもしれない、額面通りの人なんてあまりいない。表の顔に隠された想いに、日陰にひっそり咲いてる花に目をやるドラマなのです。
舞は金網を使った新商品を作らないかと小堺に声をかけます。でも、なにもしないまま潰れるのを待つしかない小堺。ほんとうはそんなのいやだけれど、いままでやったことないことに手を出す気力も体力もない。そこに舞は手を差し伸べるのです。
何かできないか、舞が相談した大洋製鋼の堤を演じたのはモンスターエンジンの西森洋一さん。東大阪が地元で実家が鉄工所で「町工場芸人」と呼ばれています。つまり、この方なりのやり方で町工場を盛り上げている人ですから存在に説得力がありました。
小堺役の三谷さんは京都出身の俳優さんなので、言葉がすこしやわらかく聞こえます。
「スカーレット」のヒロインのきょうだい弟子の二番さん役や「カムカムエヴリバディ」の助監督役など、人の好さそうな役が多かったので、場を乱す険しい役をやってもどこかやさしさが滲んでいるように見えます。
三谷さんは脚本家でもあって「スカーレット」の脚本も書いています。以前、インタビューしているので参考にどうぞ。
朝ドラ「スカーレット」に出演&脚本の快挙。三谷昌登に聞いた朝ドラ裏話
その頃、貴司(赤楚衛二)は旅をしながら子供に短歌を教える連載企画をリュー北條(川島潤哉)に持ちかけられます。
「家に帰れますか?」と質問するところが微笑ましいです。新婚ですからね。
「芭蕉だったら150日は帰れないところだよ」と笑う北條。芭蕉と比べるのがさすがですが貴司は芭蕉のような孤高の作家の道は選ばなかったようです。そういえば八木(又吉直樹)ってどうしているんでしょうか。彼は孤高の道を行ってるんでしょうか。
家のことだけでなく、デラシネのことも心配するのが貴司らしいです。背後に大樹(中須翔真)の気配を感じながら。デラシネを締めたら居場所のない子がいることを心配するのです。以前の貴司はデラシネがなくなって心が壊れてしまったのですから。
【朝ドラ辞典 朝ドラ(あさどら)】すっかり定着している「朝ドラ」は愛称。正式シリーズ名は「連続テレビ小説」。NHK広報さんに原稿を確認する際、朝ドラと書くと「連続テレビ小説」と修正される。
※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。
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