©2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 ©村田真優/集英社
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2023年03月17日

Snow Manの主演映画を「映画×主題歌」で振り返る|『わたしの幸せな結婚』公開記念

Snow Manの主演映画を「映画×主題歌」で振り返る|『わたしの幸せな結婚』公開記念



目黒蓮の初主演作『わたしの幸せな結婚』が公開された。

デビューからこれまでに、Snow Manのメンバーが主演を務めた映画も増えてきた。新たな主演作に出会うたび、主演となるメンバーの新たな一面が知れるだけでなく、彼らの楽曲にも新たな色が加わり、音楽の幅を広げてくれる。そしてエンドロールでSnow Manの曲が流れると毎回、物語の余韻と曲の相乗効果に、ファンとして勝手に誇らしい気持ちになる。

本記事では作品が見せてくれた新たな一面や楽曲に触れながら、彼らの主演作品を振り返っていきたい。

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『ハニーレモンソーダ』

©2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 ©村田真優/集英社

2021年7月公開の『ハニーレモンソーダ』で、ラウールは内向的ないじめられっ子・石森羽花(吉川愛)が出会った、一見クールだけど優しい金髪の男の子・三浦界を演じた。初めての主演映画であっただけでなく、彼と界のキャラクターが少し離れていた(ビジュアルの印象はピッタリだが)という意味でも挑戦だったのではないかと思う。

普段恋愛の話題が出ると照れてしまう“恋愛赤ちゃん”なメンバーとして挙げられているラウールが、恋愛ジャンルでキスシーンやクールなリード姿を見せる。また当時高校生だった彼は、学校では陰キャであまりクラスメイトと話さないと言っていたが、界は人気者で歩くだけで周りの視線を集めるような男の子だった。

©2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 ©村田真優/集英社

メンバーはもちろん、“グループの末っ子・弟”の印象を抱いていたファンにとっても、彼がどんな風に恋愛を演じるのか、どんな俺様キャラを演じるのか、ドキドキした鑑賞になったと思う(筆者はした)。

スクリーンに映った彼は思った以上に“界くん”だった。ラウールくんとはまた違った、ぶっきらぼうだけど人一倍優しい男の子の姿にキュンとした人も多いだろう。

「HELLO HELLO」甘酸っぱい胸キュンラブソング



『ハニーレモンソーダ』の主題歌「HELLO HELLO」は、それまでかっこいい曲多めだったSnow Manの楽曲ラインナップに、さわやかで可愛い一面をプラスしてくれた。衣装も作品にリンクしたレモンイエローがテーマカラーで、嬉しそうに歌うメンバーたちも新鮮だ。

『白蛇:縁起』

(C)Light Chaser Animation Studios (C)Bushiroad Move. (C)TEAM JOY CO., LTD.

2021年にメンバーが主演した作品がもうひとつ。佐久間大介が声優として初主演(三森すずことのW主演)した中国のアニメーション映画『白蛇:縁起』だ。

いつか声の仕事をしたいと言っていた佐久間は、当時すでにアニメにゲスト出演の経験はあったものの、いきなりの大役でファンをいい意味で驚かせた。

(C)Light Chaser Animation Studios (C)Bushiroad Move. (C)TEAM JOY CO., LTD.

声優としてはチャレンジだったと思うが、演じた“宣”の前向きで意志が強いところ、自分より他人を優先させるところなど、彼にぴったりな役だった。

風景や人物にも他にはない表現の美しさがある。つらい展開の中でも勇気を与えてくれる、胸を温かくしてくれるような、素晴らしい作品だ。

「縁 -YUÁN-」切なく儚い名曲、MVでは涙も



「縁 -YUÁN-」は、一人ひとりのまっすぐな気持ちが伝わってくるバラード。切なさや儚さの中に強さもあり、映画の内容にリンクしていた。エンドロールで作品の余韻にひたりながらこの曲を聴く瞬間はなんとも言えない感慨がある。

『おそ松さん』

©映画「おそ松さん」製作委員会2022

2022年3月に公開された実写映画『おそ松さん』。第一報がでたとき、完成図をイメージできずにSnow Manのファンもおそ松さんのファンも少なからず心配していたのではないだろうか。

特にアニメ「おそ松さん」が熱いファンが多い作品。Snow Manが名指しされたのはうれしいけれど、誰が取り組んでも難易度が高そうな実写化で彼らが嫌われては悲しい。さらに、不安要素をより増やしたのが謎のオリジナルキャラ3人はどうなのだろうか。好きな作品であればあるほど、オリキャラへの抵抗は大きい。



だがそんな心配や不安は、実際に作品を観たら吹き飛んだ。六つ子を演じた6人は、原作のファンでもある佐久間に相談して自分の演じるキャラへの理解を深め、それぞれ役に誠実に向き合っていた。

3人が演じたオリキャラは人数合わせの印象はなく、作品にとって必要不可欠な役だった。むしろ六つ子より美味しいのでは?思えるほどだ。

結果的に、カオスすぎるしこれが「おそ松さん」なのか?と言われるともはやよくわからないけれど、そもそもおそ松さんは「おそ松くん」の設定を借りて好き勝手して大正解だった作品のため、これはこれでいいのだ、と強く思える作品だった。

「ブラザービート」カラフル×わちゃわちゃ感



『おそ松さん』の主題歌である、2022年の紅白歌合戦でも披露した「ブラザービート」は、六つ子とSnow Manのわちゃわちゃがミックスされたような楽しさが爆発した曲だ。

振り付けに“シェー”を取り入れつつも、彼らのダンススキルがいかんなく発揮されている。おそ松さんのようにカラフルな色を取り入れ、メンバーの好きなアイテムが散りばめられたポップなMVは観るだけで楽しい気分になってしまう。

『モエカレはオレンジ色』

©2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 ©玉島ノン/講談社

2022年7月に公開された、岩本照が主演の『モエカレはオレンジ色』。シャイで超真面目で実は甘党な消防士、作中では厳しい訓練をこなす様子やお姫様抱っこをするシーンもあるという、設定的にはハマり役。実は打ち明けていなかった過去が……という展開もあり、泣きの演技もとてもよかった。

©2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 ©玉島ノン/講談社

岩本照のかっこよさを申し分なく堪能できるだけでなく、消防隊の同じチームの男性陣たちそれぞれが魅力的で、自分だったらどの人が好きか探せる楽しみもあった。

また映画に向け、公式YouTube shortsで「モエカレごっこチャレンジ」と称して、メンバーそれぞれが岩本くんを指定秒数持ち上げられるか?という企画も印象的だ。

「オレンジkiss」王道ラブソング



「オレンジkiss」は、ありそうでなかった王道のラブソング。作品中での蝦原と萌衣の関係性のように、じわじわとお互いを強くしてくれる温かい関係を歌った曲だ。セットのオレンジとの対比を大事にしたからか、衣装の差し色は緑色。MVではメンバー同士の仲睦まじい様子も楽しめた。

これからも“しあわせな関係”が増えていくのが楽しみ



また他にも、舞台「滝沢歌舞伎ZERO」が『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として映画館で上映されるなど、さまざまなジャンルのSnow Man主演作品を楽しめるようになっている。(NetflixやAmazon Primeでも配信中)

彼らが新たな主演作品と出会うたび、メンバーの演技の幅や新たな一面、もしくはハマり役の素晴らしさを見せてくる。そして作品や役に合わせた曲が、Snow Manの音楽の幅を広げてくれ、新曲や作品のプロモーション時の番組出演で新たなファンが増える。

今後は誰がどんな作品に出るのか、そして彼らがどんな曲を歌うのか。Snow Manと映画作品の“しあわせな関係”を観られるのが、これからも楽しみだ。

(文:ぐみ)

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