「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第3話:判事が斬りつけられる!? 意外な犯行理由とは
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桐谷健太主演のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が2023年4月13日にスタートした。
桐谷と脚本家の福田靖の3年ぶりの再タッグとなる本作は、異色の情熱刑事・仲井戸豪太を中心に「事件にまつわる全ての人々」をサスペンス&コミカルに描く群像劇。共演は比嘉愛未、磯村勇斗ら。
本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第3話レビュー
横浜地方裁判所みなと支部の裁判官・諸星(吉瀬美智子)が路上で腕を斬り付けられた。
人通りが多い中での犯行、防犯カメラでも詳細を確認することができない。犯人の特定は難航する。
しかし、裁判官が斬りつけられるような事件は警察側からしても大変なことだ。
初動捜査から検事の二階堂(北村有起哉)が指揮を執る。もちろん、みなみ(比嘉愛未)も一緒だ。
これは通り魔事件なのか、それとも恨みによる犯行なのか。それさえも分からないから、絞り込みもできない。
自身に恨みを持つ人間となると、普通はそうそう出てこないが、諸星の場合は有罪にした被告人とその関係者、無罪になった事件の被害者と家族、その関係者と多岐に渡る。
さらに、交際を断った人間や諸星を妬んでいる人間……ととてもではないが、両手で数えても数えきれない。
とりあえず、犯人が確保されるまでの間は仲井戸(桐谷健太)と目黒(磯村勇斗)が護衛につくことに。
そんな中ですっかり諸星に心を奪われてしまい、「自分が彼女を守る」と意気込む目黒。
諸星も仲井戸と目黒に対する態度は違うが、これは勤務態度とそれぞれが熱心に取り組む理由によるだろう。
2人とも真面目だけど、仲井戸の場合はおちゃめというか、なんというか。裁判の傍聴席で居眠りしていたらあかん、それは。
一方、目黒は「判事があんなに忙しいものだと思わなかった」と素直に諸星の仕事ぶりに尊敬の意を表している。誰だって、自分が仕事をしている姿を褒められたら嬉しいに決まってる。
だから、自分の仕事に対する想いを話すし、それを聞いた目黒はより尊敬の気持ちを強くする。短いシーンだけれど、人が仲を深める様子がよく分かる。
あとシンプルに護衛するときに、あんまり圧がないほうがいいよな、と思う。
仲井戸は存在感がありすぎて……でも、そこがいいところなんだけれど。
事件のほうは暗礁に乗り上げたままだ。
諸星に恨みを持っていると思われる傷害致死の罪で服役していた秋葉(松川尚瑠輝)、諸星の自宅マンションに侵入しようとして目黒に捕まった傍聴マニアの松久保(野間口徹)など怪しい人物は出てくるが物証がない。
しかし、事件は思いがけないところで犯人が捕まった。
女子トイレで諸星を襲おうとした女性が目黒によって掴まえられたのだ。
その女性とはなんと松久保の妻……!
松久保は傍聴に行くために仕事もすぐ休み、勤務先をクビになってしまいがち。今も無職だ。
家でも諸星の話ばかりしているのだという。諸星さえいなければ……と犯行に及んだというのだ。
傍聴マニアと言うか、もはや推し活ではないか? と思えた松久保の行動。
行き過ぎた推し活が招いたと言える事件なのかもしれない。
ことの顛末に、諸星は「普通の人が犯罪を起こす可能性がある」と言う。
自分が被害者になるかもしれない、ということよりも犯罪者になる可能性について、あまり考えることはない。
でも、日常の中に犯罪者になるきっかけが転がっているのかもしれない……と思うとゾッとせずにはいられない。
ところで、今回は二階堂と諸星が元恋人同士だということが明らかになったが、この関係性、今後の物語でどのように生きてくるのかが少しばかり気になる。
(文:ふくだりょうこ)
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