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2023年06月27日

「合理的にあり得ない」最終回:やっぱり天海祐希はかっこいい!と思わせる「あり得る」終わり方に視聴者もスッキリ!

「合理的にあり得ない」最終回:やっぱり天海祐希はかっこいい!と思わせる「あり得る」終わり方に視聴者もスッキリ!

俳優の天海祐希が女探偵を演じる「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(カンテレ・フジテレビ系)が2023年4月17日にスタート。松下洸平と初のタックを組む。

本記事では、最終回をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明」最終回レビュー

まず結果から話してしまうと、最後も視聴者の期待を裏切らない?コミカルな雰囲気で終了。
一瞬、呆気にとられたが、時間がたつにつれて「あり得る」終わり方だったように思う。
最終回は、なぜ涼子(天海祐希)が諫間(仲村トオル)から社会的に抹殺されなければならなかったのかに焦点があてられていた。
そして、諫間のバックには謎の男「S」の存在があり、パート2も「あり得る」と思わせてくれた。

涼子と貴山(松下洸平)は、諫間がなぜ涼子を酷い目に合わせたのが直接問いただしてみることに。
すると、「ずっと邪魔だったんだよ、君が」とにらみつける始末。
そんなことで!? と思えてならないが、諫間にとってはそれが最大の理由だったのだろう。

『邪魔だから消しただけのこと。何か問題でも?』と言わんばかりだったが、諫間も氷川(阿部亮平)に手荒な真似はするなと忠告していた。
どうやら、諫間も氷川のやり方には難色を示していたようだ。
しかし、氷川は「そういうのはうちの上に任されてるんで」とバッサリ。

うちの上って誰よ!

って視聴者が思ったのも束の間、諫間の携帯に「S」という人物から着信が!!
このSという人物が、椎名レンズの椎名(野間口徹)が開発したレンズの完成のために諫間と氷川を操っているようだ。
Sの声とシルエットですぐに俳優の佐野史郎だとネットでは大騒ぎ。

「さらに黒幕がいたなんて。しかも佐野史郎さん!」
「どうみても今の佐野史郎だんだっよね!」

一方、諫間の娘、久実(白石聖)は父親が涼子を陥れるなんて「あり得ない」と訴えている。
今日も大きなリボンは健在だ。
そこへ、椎名の息子がやってきて椎名が行方不明だという。
氷川の仕業だ。

それにしても今クール、野間口徹は大活躍。
同ドラマ以外にも、日本テレビ系の「それってパクリじゃないですか?」から、フジテレビ系の「あなたがしてくれなくても」にも出演している。
今やすっかり名バイプレーヤーだ。

氷川らに拉致された椎名を助けるため、ここからは貴山の出番。
あっという間に椎名の居場所を突き止め、椎名を救出した。
そして、椎名の口から諫間らが企んでいる「3776計画」の存在を聞いた。
天体観測が好きだった椎名は、天体望遠鏡の特殊なレンズの開発に成功していた。
そのことを知った諫間は、さらに高性能なレンズの作成を依頼するために椎名に近づいていたようだ。

最終回では佐野史郎以外にも、玉山鉄二も警備員役でほんの数分、出演。
玉山と言えば、「BOSS」や「離婚弁護士」で天海と共演していた。
前回も不動産屋さんの社員役で温水洋一がちょい役で出演していたので、竹野内豊も出演するのではないかと期待してしまった。

軍事用ドローンの開発のために椎名のレンズが欲しかった諫間とS。
しかし、敵に回した相手が悪い。
涼子と貴山の反撃は止まらない。
久実が死んだと思わせるという、諫間にとっては一番辛い仕返しをしたのだった。
諫間と氷川は逮捕されたが、黒幕Sの存在はわからないまま。
しかし、最後のエンドロールにはしっかり「佐野史郎」の名前が。
これまで豪華なゲストが出演してきたが、最終回でも佐野と玉山という贅沢な友情出演があり、大団円を迎えた。

ところどころ荒唐無稽とまでは言わないが、この設定「あり得ない」と思えるようなところもなかったとは言えない。
それでも最後まで楽しく観れたのは、役者たちの演技が視聴者を引き付けたからだろう。

ドラマを観る前はもっとミステリー要素のあるもので「考察」や「伏線回収」で話題になる作品だと思っていたが、そこまでではなかった。
とはいえ、天海と松下の息の合った掛け合いや、クスっと笑える2人の変装、そしてストーリー展開も小気味よく最後まで楽しませてもらったことは事実。

そして、なんといっても最初から最後まで天海祐希がとにかくかっこよかった!!

天海と松下という最強で最高のバディが誕生した同ドラマ。
終わり方もコミカルで後を引かない感じではあったが、早くもシーズン2を期待する声が多く集まっている。
貴山の「涼子さんが(生物として)好き」の涼子からの答えはまだ出ていないから。

さて、シーズン2は「あり得る」のか?「あり得ない」のか?

どっちなんだい?

と、なかやまきんに君の言葉をお借りして、同ドラマのコラムを締めたいと思う。

(文:駒子)

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