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2023年08月14日

「VIVANT」第5話:【考察】第1話での乃木父のセリフ「また(ジャミーンを)一人にさせてしまったな」の「また」とは?

「VIVANT」第5話:【考察】第1話での乃木父のセリフ「また(ジャミーンを)一人にさせてしまったな」の「また」とは?


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ベールに包まれていた、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)が2023年7月16日(日)より遂に始まった。
主役の丸菱商事の乃木憂助を演じるのは「半沢直樹」以来、3年ぶりの日曜劇場主演となる堺雅人。タイトルの「VIVANT」(ヴィヴァン)の謎に迫る。規格外のアドベンチャードラマの演出を務めるのは福澤克雄。共演は、阿部寛、二階堂ふみをはじめ、役所広司や二宮和也など”主演クラス”が名を連ねている。

本記事では、第5話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「VIVANT」第5話レビュー

「衝撃展開」だった第4話。
第5話は「情報量」で視聴者を魅了した。

誤送金問題は、テントのモニターだった乃木(堺雅人)の同期、山本(迫田孝也)が計画したということで処理されようとしていた。

しかし、野崎(阿部寛)は山本の死に不信感を抱いていた。
そこでまずは徹底的に乃木の経歴を調べることに……。

 
一方、乃木は別班の司令塔、櫻井(キムラ緑子)の指示を仰ぎながらテントに近づこうとする。
櫻井の「奇跡の少女と出会い、テントにつながるモニターをつきとめることができた。あなたの強い執念が運を引き寄せるかもしれない」という言葉から、乃木がジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)に出会ったことは偶然だということがわかる。
と、いうことはその先にいる薫(二階堂ふみ)に出会ったことも計画にはなかったのか?


自分が殺した山本の席に悲しそうな表情を浮かべながら花を手向ける乃木の心情は理解できないが、監査部の河合(渡辺邦斗)に謝罪を求めるシーンは観ている側もスッキリ。
とはいえ、自分が殺した人に花を手向ける行動も、河合に怒鳴り散らす行動もどちらも背筋が凍りつく。

第5話では、登場人物の関係性に少しずつ変化が表れたように感じる。
まずは、乃木と野崎の関係だ。
「仲間」のようなふりをしながら、明らかにお互いが疑心を抱いている。
乃木の過去を知った野崎はこれからどのような行動に出るのか。

野崎とチンギス(Barslkhagva Batbold)の関係性にも大きく変化が見えた。
あんなに敵対していたのに今では同士のような雰囲気だ。

そして、野崎の部下、新庄(竜星涼)も野崎が自分に情報をくれないことに少々いら立つ様子を見せた。ここの関係性にも今度、注目だ。

乃木もアリ(山中崇)の情報から自分の父親がテントの指導者、ノゴーン・ベキ(役所広司)だということを知り、愕然とする。アリの家族を殺したと見せかけて、アリから自分の両親の話を聞き出すなんて非道だが、アリは今後、乃木側に付いてくれるような予感……。
個人的には黒須(松坂桃李)の仕事ぶりに冷酷さを感じながらも、魅了されている。


また、第1話で乃木の父はジャミーンについて
「また一人にさせてしまったな。退院後は我々で面倒をみる」
と息子らしき男(二宮和也)と話している。
この「また」という言葉が気になる。
以前にも似たようなことがあったというのか?
ジャミーンと乃木の父の関係も気になるが、ジャミーンと薫の関係は本当に医師と患者だけの関係なのだろうか?

「奇跡の少女」、ジャミーンに助けられた乃木は今回、資金援助という形で逆に彼女の命を救っている。
この行動も今後、大きな鍵となるような気がするがどうだろう。


第5話では乃木の伯父、乃木寛道(井上順)が登場。
野崎に弟家族の個人情報をペラペラと話したことで物語が大きく進展していきそうだ。
「人身売買」、「記憶障害」、「丹後隼人」というワードに加え、「戦場ジャーナリスト」という言葉も気になる。
乃木を日本に連れて帰ったこの戦場ジャーナリストとはいったい誰なのか。

乃木と父の対面はいつ、どんな形ではたされるのか気になるが、それはまだ先のことだろうと予測する。

今はジワジワと乃木に近づいていく野崎の動向に注目したい。

(文:駒子)

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