「警部補ダイマジン」最終話:明らかになった「44」の企み……もはやここまでがプロローグでは?
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生田斗真(主演)×三池崇史(監督)のタッグによる金曜ナイトドラマ「警部補ダイマジン」(テレビ朝日系)が2023年7月7日スタート。
リチャード・ウー(原作)&コウノコウジ(作画)の同名漫画を原作とする本作は、警視庁捜査一課のエース・台場陣(だいば・じん)が法で裁けない犯罪者を“悪をもって悪を制す”ピカレスクサスペンス。主演の生田をはじめ、向井理、土屋太鳳、小澤征悦、高橋克典他豪華キャストが集結した。
本記事では、最終話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「警部補ダイマジン」最終話レビュー
占部(小澤征悦)との全面対決で終わりかと思いきや、そうではなかった。
拉致された七夕(土屋太鳳)を助けに向かった台場(生田斗真)。その場にいた見張りたちを倒していき、たどり着いた先にいたのは占部だった。
台場との対峙を楽しんでいるかのように見える占部。銃で仕留められるところを、ナイフを取り出す。「殺人鬼同士でやり合うのは初めてだ」と笑う占部。人を殺すことが楽しいんだろう、ということが分かってゾッとしてしまう。一方、占部の話を聞いているときの台場は怒りも何も感じられないような……無垢にも見える表情が印象的。怒りが一定ラインを越えると人ってこうなってしまうのかもしれない。
占部に足を撃たれており、台場のほうが不利かと思ったが、怒りも原動力になるのかもしれない。占部を追い詰めるが、彼に留めを刺したのは百鬼(高橋克典)だった。
百鬼も「44」のメンバーだったのだ。それも占部を操っていたような人物だ。
百鬼は台場と七夕を心中に見せかけて殺そうとしたが、そこに才門(向井理)がやってくる。百鬼が「44」のメンバーであることなど、すべての真相を語っていた様子は台場の無線から傍受、さらに録音をしていたのだ。形勢は逆転。才門たちによって縛られ、囲まれた百鬼は全てを話し始める。
百鬼とのやりとりにたっぷりと時間を使い、ここまでの伏線を回収していく最終話。そして明らかになった「44」の企み。それは現在の首相の暗殺計画だ。暗殺計画が漏れれば、首相の警備は厳しくなり、計画遂行は困難になるだろう。そのためにどうにかして隠そうとしていたのだ。
また、百鬼自身は自分の出世のために「44」に入ったこと、「44」のトップにいるのは「先駆者」と呼ばれている人間であることを明かす。この「先駆者」というのが才門の父親だ。
出世のために組織に関わっていた百鬼だから、自分の命が危険となれば、口も軽くなる。全てを話し終えた百鬼を始末しようとした台場だったが、最終的には二重スパイとして利用することに。
が、百鬼はイマイチ信用ならない。「44」に加入したばかりのデジタル担当大臣・清家(桐山漣)が内部に入り込み、組織について探ることに。彼が本命の二重スパイということだ。
多くの人間が死んだが、特命班は首相暗殺計画の阻止、そして「44」を解体のために新たに動き出す。
……というところで終わった最終回。
ちょいちょいちょいここで!? 決着ついてませんやん! と思わず叫んでしまった。「先駆者」も姿を現したというのに! それも演じるのはまさかの大塚明夫氏だ。ここからが本当のスタートでは!?
もうこれは続編があるに違いない。ないと困る!
(文:ふくだりょうこ)
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