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【2023秋ドラマ】ドラマ好きライター注目の“6作品”


2023年の秋ドラマが続々とスタートして盛り上がりをみせている。

振り返ってみれば、2023年はガッツリ考察系から久しぶりの王道ラブストーリーなどさまざまなジャンルで、私たち視聴者を夢中にさせてくれるドラマが多く登場した。

1年の締めくくりとなるクールではどのような作品が楽しませてくれるのか。独断と偏見で注目作品をピックアップした。

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「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ〜」

■豪華キャストをどう生かす?

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夏のキラキララブストーリーから一転、考察がはかどりそうな作品が月9にやってきた。

主演は二宮和也・中谷美紀・大沢たかおの3人が務める。それぞれが思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を描く。3人の物語を同時並行で。

二宮は殺人容疑をかけられた記憶喪失の男・勝呂寺誠司を、大沢は三代続く老舗レストランのシェフ・立葵時生を、中谷は地方テレビ局・横浜テレビの報道キャスター・倉内桔梗を演じる。

第1話では警察に追われる勝呂寺が偶然、立葵の店に迷い込む(?)場面も。倉内は勝呂寺の事件を報道しているだけではなく、知り合いであるような匂わせもあった。近いうちに3人の物語が絡み合っていくことは間違いないだろう。

どれだけ考察に没頭させてくれるのかがキーになりそうだ。

しかし、かなりがっつりと横浜の街並みが映っていたが、ずっと舞台は横浜なのだろうか。

▶︎「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ〜」を観る

「パリピ孔明」

■考えるな、感じろ!

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ほかのドラマよりも二足先ぐらいに始まっているのが、向井理主演「パリピ孔明」だ。

あの諸葛孔明(向井理)が現代の渋谷に転生。そこで出会ったシンガーソングライター・英子(上白石萌歌)の夢を叶えるべく、英子の軍師として活躍するという物語。

なぜ孔明が渋谷に。なぜ孔明をいま、向井理が。というそもそもの疑問も吹き飛ばす作品の勢い。

個人的には孔明がバーで華麗な手つきでシェイカーを振り、スンとした表情で客にカード決済を促しているシーンを見て、細かいことはどうでもよくなった。胡散臭さと素直さと食えなさ、どの役もこなす向井理だが、それら要素を同居させた役を演じるとまた違った味わいがある。

物語のキーマンである英子がアーティストということで、アーティストも続々と。それぞれが最高のパフォーマンスを見せてくれていることも、物語がおもしろくなっている要素であることは間違いない。

▶︎「パリピ孔明」を観る

「いちばんすきな花」

■多くの人の心の弱い部分を掴む?

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主演は多部未華子・松下洸平・今田美桜・神尾楓珠の4人。さらに2022年、社会現象も巻き起こした「silent」の村瀬健プロデューサー、脚本は生方美久とくれば否応にも期待は高まる。

テーマは「男女の間に友情は成立するのか」。そんな古今東西、議論され続けたテーマを?と思うかもしれないが、全ての人が身に覚えがある経験を4人の主人公たちに体現させることで観ている人たちの一気に心を掴んだ。

さらに繰り出される子どもの頃の「自由に二人組を作ってください」のたとえ。そんな得意だったやつおるんか?と個人的には思うが、だからこそ自分の経験に落とし込み、作品にのめり込ませていくのかもしれない。

また、主人公4人のキャラクター作りが絶妙だ。「わかる」という気持ちと共に、どこかしらで経験した過去が心の中でくすぶり出し、泣きたくなってくる。

▶︎「いちばんすきな花」を観る

「ブラックファミリア」

■家族で復讐……スリリングさ抜群

©︎読売テレビ

日テレ毎週木曜夜11時59分からの枠に、濃い作品がオンエアされていることが多いように思うのだが、気のせいだろうか。

物語の中心となるのはある新堂一家。

とある実業家のホームパーティーの映像が流出後、新堂家の梨里杏(星乃夢奈)が謎のメッセージを残して不審死を遂げた。死後、梨里杏が担任の男性教諭とパパ活をしていたという報道が。新堂家は非難を浴びるが家族は捏造だと信じていた。

原因はホームパーティーを行っていた実業家。一体何があったのか、なぜ梨里杏は死んだのか。実業家一家に近づくため、新堂家は全員でなりすまし復讐計画を立てる。

梨里杏の母・一葉を板谷由夏、一葉の夫・航輔を山中崇、一葉の長女・沙奈を渡邊理佐、そして一葉の弟・優磨を森崎ウィンが演じる。

復讐劇は多くあるものの、「家族まるごとなりすまし」はなかなか見ない。ハラハラも倍増されることは間違いない。考察も捗りそうだ。

ちなみに森崎ウィンは「ブラックファミリア」のほか、「パリピ孔明」「どうする家康」にも出演。各ドラマでどのようなカラーが見られるのかも注目したい。

▶︎「ブラックファミリア」を観る

「うちの弁護士は手がかかる」

■ムロツヨシと平手友梨奈がバディを組む!?

©︎フジテレビ

フジテレビ金曜夜9時の連続ドラマ枠がなんと約54年ぶり(!)に復活。ムロツヨシ主演の「うちの弁護士は手がかかる」。意外にもムロはフジテレビ系ゴールデン・プライム帯での連続ドラマ主演は初となる。

ムロが演じるのは芸能事務所の元敏腕マネージャー・蔵前。人気女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)を30年間支え続けてきたが、突然「あなたの仕事は誰がやっても変わらない」(そんなわけあるか)と解雇されてしまう。

そんなときに出会ったのが新人弁護士・天野杏。最年少で司法試験に合格したものの、コミュニケーションが苦手、やる気も空回り……そんな杏のマネジメントを蔵前が担当することになる。天野杏を演じるのは平手友梨奈。

年の差バディ・リーガルもの・ムロツヨシ・平手友梨奈と来ておもしろくないわけがない。テンポの良さにグイグイと引きこまれると同時に、杏の成長も気になるところである。

▶︎「うちの弁護士は手がかかる」を観る

「セクシー田中さん」

■日曜の夜は元気が出るドラマが観たい

©︎日本テレビ

地味で友達も恋人もいないアラフォーOLの「田中さん」。そんな彼女が実はベリーダンサーだった……という本作。「田中さん」を演じるのは木南晴夏だ。

ベリーダンサーをやっているのはもちろん会社に秘密だが、あるとき同僚の派遣OL・倉橋朱里(生見愛瑠)にバレたかもしれず……?

「若くてかわいい」ことにしか自分の市場価値はないと焦っている朱里は、我が道を行く田中さんに憧れ、そこからふたりの関係が変わっていく。田中さんも、朱里と接することで少しずつ変化が……。

地味で友達も恋人もいないアラフォーOLで何が悪い、若くてかわいいことにしか市場価値がないって誰が決めた?と言い放ちたいけれど、口にするのは少し腰がひけてしまう。それはどうしてだろう?という問いのヒントをくれそうなドラマ。

そして予告を観るだけでも美しい田中さんのダンスシーン。こちらも期待が高まる。

▶︎「セクシー田中さん」を観る

秋もバラエティに富んだラインナップ

全体でみると、今期は女性主人公のドラマが元気なような気がする。一方で、ジャンルが偏ることなく、バラエティ豊かなのが楽しみなところ。

また元気といえば、深夜ドラマにも気になる作品が多く揃っている。秋の夜長、ドラマの世界に没頭してみるのも悪くなさそうだ。

(文:ふくだりょうこ)

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