全米12月25日公開の “The Color Purple”が、邦題を『カラーパープル』として 2024年2月9日（金）に日本公開。本作は38年前にスティーブン・スピルバーグの手で映画化され、アカデミー賞10部門（11候補）にノミネートされた不朽の名作だ。

リメイク版の劇場公開に先駆け『カラーパープル』が歩んだ軌跡を辿ってみたい。

伝説の名作、オリジナル版『カラーパープル』

オリジナル版の『カラーパープル』が公開されたのは遡ること38年前。当時『E.T』でその名を世界へ知らしめたスピルバーグ監督がピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説を実写映画化し、過酷な人生を歩む黒人姉妹の強い絆と女性たちの友情を壮大なスケールで描いた。

© 1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

『天使にラブソングを』などで知られるウーピー・ゴールドバーグは本作が映画初主演となる。スピルバーグ監督が初めて手掛けたシリアス作品に期待がかかり、第58回アカデミー賞では10部門11ノミネートされた。しかしオスカー獲得とはならず、無冠の候補作として史上最多ノミネートという結果に終わった。

このことから現在でも映画ファンの間で“伝説の名作”として位置付けられている。

ミュージカル「カラーパープル」

© 1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

映画の公開から20年の月日が経った2005年、ミュージカルとして生まれ変わった「カラーパープル」がブロードウェイで初演され大ヒット。異例のロングラン上演を遂げ、2015年には再びブロードウェイでリバイバル上演された。

この再演版は第70回トニー賞でミュージカル・リバイバル作品賞とミュージカル主演女優賞（シンシア・エリヴォ）を受賞、更には第 59 回グラミー賞最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞している。

ミュージカル映画としての『カラーパープル』

© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

輝かしい歴史を辿ってきた『カラーパープル』が、今度は世界最高峰の才能によってミュージカル映画として新たな輝きを放つ。製作総指揮にスティーブン・スピルバーグ、オリジナル版でアカデミー賞®助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、アカデミー賞®作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズを迎え、ビヨンセとのコラボで知られる新鋭ブリッツ・バザウーレが監督を務める。

キャストにはブロードウェイで主人公・セリー役をパワフルに演じたファンテイジア・バリーノ、ソフィア役にリバイバル版で同役を演じたダニエル・ブルックスが起用された。また『リトル・マーメイド』アリエル役のハリー・ベイリーと、アカデミー賞®歌曲賞とグラミー賞受賞の H.E.R.も出演。映画ファンのみならずミュージカルファン必見の最強の布陣となっている。

第81回ゴールデングローブ賞では、ファンテイジア・バリーノが主演女優賞、助演女優賞にダニエル・ブルックスがノミネートされ、アカデミー賞も有力視されている大注目作となっている。

現代最高峰の才能が結集、観る者の心を震わせるミュージカル映画『カラーパープル』は 2024年2月9日（金）より日本公開される。

『カラーパープル』作品情報

【予告編】


【ストーリー】
優しい母を亡くし横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。さらに、唯一の心の支えだった最愛の妹ネティとも生き別れてしまう。そんな中、セリーは自立した強い女性ソフィアと、歌手になる夢を叶えたシュグと出会う。彼女たちの生き方に心を動かされたセリーは、少しずつ自分を愛し未来を変えていこうとする。そして遂に、セリーは家を出る決意をし、運命が大きく動き出す──。

【クレジット】
製作：オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ

監督：ブリッツ・バザウーレ 原作：アリス・ウォーカー

出演：ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他

公式サイト：https://wwws.warnerbros.co.jp/colorpurple/