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ホラー映画の金字塔『オーメン』の“名シーン”を振り返る<『オーメン:ザ・ファースト』公開中>
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ホラー映画の金字塔『オーメン』の“名シーン”を振り返る<『オーメン:ザ・ファースト』公開中>
6月6日午前6時に誕生した悪魔の子・ダミアンと、彼をとりまく人々の戦慄の連続死を描き、全世界
を恐怖に包み込んだレジェンド・オブ・ホラー『オーメン』(1976)。当時ホラー・ブームの火付け役ともなった同作の前日譚を描く最新作『オーメン:ザ・ファースト』が、4月5日(金)より全世界同時公開されている。
今回は、最新作から繋がっていく、1作目『オーメン』の世界を戦慄させた“名シーン”について振り返ってみたい。
まるでお祭りのような5歳の誕生日パーティーが一転、子供たちの絶叫が響き渡る――。
(C) 2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
アメリカ人外交官だった主人公のロバートが養子として育てることとなったダミアン。元気にすくすくと育った彼の5歳の誕生日が悲劇に包まれる。屋敷の広大な庭に大勢の人々を招待し、盛大に開かれた誕生日パーティー。ダミアンの若い乳母ホリーも、幸せそうな笑顔で彼を祝福していたのだが、ある時パーティー会場のそばにいた黒い犬に目を奪われる......。
すると次のシーンでは、首にロープを括り付けダミアンを呼ぶホリーの姿が。「見て あなたのためにやるのよ――」そう言うと、おもむろに身を投げ出し、首をつってしまう。突然起こってしまった悲劇に、鳴り響くガラスの割れる音、大勢の子供たちの絶叫...。
幸せだった日々に突如として不穏な空気感が漂い始める、まさに一度見れば脳裏焼き付くような“名シーン”だ。
最新作の予告編でも、この場面がフラッシュバックしてしまうようなシーンが登場し、観客を再び震え上がらせる。その他にも1作目『オーメン』にオマージュを捧げたシーンが多数用意されているため、是非注目してほしい。
ロバートを救おうとした神父も被害者に。さらなる絶望が観客を襲う――
ロバートのもとを訪ねてきた、ダミアンの出生の秘密を知るという神父・ブレナン。「今のお子さんは悪魔の子だ――」そう警告するブレナンに、ロバートは“頭がおかしい”と、聞く耳を持たない。
去っていくロバートに「地獄で会いましょう――共に罰を受けよう」そう、捨て台詞を吐くブレナンは、自分にもまもなく来るであろう“死”を覚悟していた......。その直後、それまで穏やかだった天候がまさに嵐のように荒れはじめ、ブレナンに襲い掛かる。強風や雷から必死に逃げ惑うブレナンだったが、次の瞬間、落下してきた避雷針に串刺しにされてしまう。
不穏な世界観の中で、ロバートに差し出された数少ない救いの手があっけなく絶たれ、観客たちに絶望が走った“名シーン”だ。
実は、このブレナン神父は、前日譚となる最新作にも登場する......。1作目『オーメン』と最新作がどのように繋がるのか目が離せない。さらには、この串刺しシーンを連想する描写も登場予定。どんなシーンになっているのか是非確かめてほしい。
ロバートの迷いが悲劇を生む......。相棒の結末に世界が絶句――。
(C) 2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.ダミアンの出生に不信感を抱き始めたロバート。彼は、協力を買って出た記者のジェニングスと共に、ブレナンが言っていた“メギドへ行け”という言葉を頼りに、その場所を訪れる。そこは、キリスト教発祥の地――。
そこで出会った男から、短剣と悪魔の倒し方を授かったロバートだったが、これまで我が子として愛情を注いできたダミアンを殺すことに躊躇し、「子供を殺すなんてできない――あの子に罪はないんだ」と、短剣を放り投げてしまう。
それを取りに行くことになったジェニングスは、ブレーキが外れたトラックの荷台から飛び出てきた、ガラス板によって首を斬られ、見るも無残な姿に。やっと希望が見えた矢先、ロバートの迷いが、凄惨な死につながってしまい、多くの観客が絶句した“名シーン”だ。
全観客が震えた――、ダミアンの“微笑み”。
遂に、ダミアンを手に掛ける決意をしたロバート。だが、その意思が報われることはなかった。傍から見れば、か弱い5歳児に短剣を突き刺そうとしているロバートは、駆け付けた警察官によって射殺されてしまう――。
そして、執り行われたロバートの葬儀、参列していたアメリカ大統領夫妻の手を握っていたのは、2人に引き取られたであろう、悪魔の子・ダミアン。最悪の結末に誰もがあっけにとられたその時、ダミアンが観客へ向かって不敵な笑みを浮かべ映画は幕を閉じる――。
すべて計算通りだと言わんばかりのダミアンの表情は、さらなる恐怖と惨劇を予感させ、全観客が凍り付いたであろう“名シーン”だ。
最新作となる『オーメン:ザ・ファースト』では、『オーメン』で世界が震え上がったシーンのオマージュに加え、これらトラウマ級の“名シーン”の元凶である悪魔の子ダミアン出生の秘密が遂に明かされることとなる。世界が戦慄した恐怖の“はじまり”が描かれる『オーメン:ザ・ファースト』。ホラー映画の金字塔「オーメン」シリーズの“始まりの物語”で明かされる真実に、誰もが驚愕する―。
『オーメン:ザ・ファースト』作品情報
【予告編】
【ストーリー】
全世界を恐怖に包み込んだレジェンド・オブ・ホラー「オーメン」、その“はじまり”の物語。6月6日午前6時──“悪魔の子”ダミアン誕生が迫る。
修道女になるためにローマの教会で奉仕するマーガレットは、不可解にして残虐な連続死に巻き込まれる。やがて彼女は、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を誕生させる教会の邪悪な陰謀を知ってしまう。すべてを明らかにしようとするマーガレットの前に、さらなる<戦慄の真実>が待ち受けていた...。
【クレジット】
原題:THE FIRST OMEN
監督:アルカシャ・スティーブンソン
キャラクター原案:デヴィッド・セルツァー
製作総指揮/脚本:ティム・スミス
プロデューサー:デビット・S・ゴイヤー
出演:ネル・タイガー・フリー/ビル・ナイ/ソニア・ブラガ/ラルフ・アイネソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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