続・朝ドライフ

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2024年11月11日

「おむすび」結(橋本環奈)、キャラ変 そして恋愛パートへ?【31回】

「おむすび」結(橋本環奈)、キャラ変 そして恋愛パートへ?【31回】


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2024年9月30日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」。

平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく。」 はじめは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。
今回は、第31回を紐解いていく。

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スタミナ弁当2個

紆余曲折を経て、心の整理がついたらしき結(橋本環奈)。これからは好きなことを思いきりやることにして、第7週「おむすび、恋をする」(演出:野田雄介)ではファッションとヘアメイクをがらり変えました。

髪の毛先を巻いて、大きなアクセサリーをつけ、ピンクのシャツにミニスカートと、これまでとは激変です。そうしたら態度まで変わって、前はなんとなくおどおどしていたのが、すっかり堂々となりました。たぶん、こっちのほうが橋本環奈さんのキャラに合っています。

ハギャレンに復活、「チョーアゲ〜!」ともうためらわずに言えます。
ただ、制服はさすがに着崩さず、でも髪型はツインテールになりました。

四ツ木(佐野勇斗)はギャルファッションの結にも引くことなく、むしろ「すんげえいいぞ!」と好感触。人を外見で判断しないいい人です。いや、実はギャルぽい子が好みだったのでしょうか。

結は、自分がこんなふうに元気になったのも四ツ木のおかげでもあるので御礼をしたいと申し出ると、スタミナ不足に悩んでいると言うので、スタミナのつくお弁当を作ることにします。

自分じゃわからないので、そこはおばあちゃん(宮崎美子)お母さん(麻生久美子)の知恵を借ります。最初は、自分が疲れやすいからスタミナつけたいのだと嘘をつき、お弁当を2個作ってほしいと頼みます。育ち盛りだから2個食べるって明らかにバレバレの嘘。

翌朝、結はさも、自分発のように四ツ木にスタミナ弁当を渡します。

豚のレバーのお弁当。豚のレバーはなんでスタミナに効くのか?と四ツ木に聞かれて答えられない結は、図書館で調べます。
いまだと、スマホでなんでも検索できてしまいますが、この頃はまだそれができないので、豚の栄養価や料理のレシピは本を読んで調べないとなりません。
スマホでなんでも検索できるっていい時代になりました。

お弁当が高評価だったので、毎日作ることに。
最初は毎日2個作ってほしいとおばあちゃんたちに頼みますが、四ツ木の御礼の手紙が空のお弁当箱についていて、バレてしまいます。

じつに微笑ましい展開です。結のキャラ激変のみならず、ドラマもほのぼの展開に激変(第1週のはじまりもそんな感じでしたが)。

結は自分でお弁当を作ることにして、四ツ木とメアドを交換し、お弁当の感想をもらうことにします。
感想メールが楽しみで、感想をもらうとにっこにこ。

そこからは、自分で図書館で料理の本を借りるなどして研究に余念がありません。こうして人のために何かできることの喜びを知っていくのでしょう。
あっという間に、料理本に載ったメニューを作り終わってしまうほど熱心です。

ところが、結のお弁当が逆に四ツ木の足を引っ張ることに……。

ある日、結の家に四ツ木の野球部の監督・中西(真砂京之介)がやってきて、「うちのエースを潰す気ですか」と訴えます。弁当を食べたことで太ってしまいパフォーマンスに問題が生じていたのです。
四ツ木は寮で出された食事と弁当をどちらも食べていたことが判明。そう言われたら、結に弁当箱を返したあと、微妙に浮かない顔をしていました。もしかしてギャルファッションも結の気持ちを慮って褒めているだけかも。

好きな人が作ってくれたものを、美味しい美味しいと喜んで見せ、彼女のすることに対して決してネガティブなことを口にしないのは恋愛初期にありがちです。

監督は、ふたりがつきあっているのでは? と疑いますが、ふたりは全否定。でもそのときの態度も気があっていて、愛子はにやにや。

当人たちは認めないけれど、周囲にはふたりがとっても仲良いのがわかってしまうという素朴な展開です。こういうのなんだかとってもなつかしい感じがします。20年前ってこんな高校生の恋愛ってすれてなかったのでしょうか。

ところで、結はお弁当づくりに夢中なようですが、ギャル活動や書道活動はできているのでしょうか。自作のスタミナ弁当で、元気に頑張れているのかもしれません。


(文:木俣冬)

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