増當竜也

映画コラム

『六月の蛇』から発散される土砂降りの濡れたエロティシズム!

(C)2002 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER 梅雨の時期、映画の中での土砂降りを味わってみるのも一興かもしれません(映画を見ている分には濡れませんしね)。そんなわけで今回は、塚本晋也監督作品『六月の蛇』をご...
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地味にスゴイ!ウェスタン・ノワール『ある決闘―セントヘレナの掟―』

■「キネマニア共和国」(C)MISSISSIPPIX STUDIOS, LLC 2015西部劇というジャンルそのものがとりたてて騒がれることはなくなってしまいましたが、今も(いや、むしろ最近のほうが)西部劇は定期的に作られています。もっとも...
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ホントはとっても怖かった『キョンシー』!

(C)2013 Kudos Films Limited. All Right Reserved. キョンシーをご存知でしょうか? いわゆる東洋版ゾンビみたいなものながら(マニアからすると、実際はかなり違うのだ! と怒られそうですけど)、どこ...
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『パトリオット・デイ』が見せるテロの惨劇と、人間の叡智

■「キネマニア共和国」© 2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. 「これを映画化したら、すごいことになりそうだ」と思わされる事件は現実にごまんとありますが、果たして本当...
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夢と熱意と脱ぎ癖だけあるヘタレ主人公!?『日々ロック』

(C)2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社 昨今の日本映画界を語るとき、インディーズ出身の若手監督の存在を決して外してはならないものがあるかと思われますが、入江悠監督もその一人でしょう。2009年に発表した『SRサイタマ...
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X-MEN版『マッドマックス』か?残酷さの果てに感動をもたらす『ローガン』

■「キネマニア共和国」(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation 『X-MEN』シリーズの人気キャラ、ローガンことウルヴァリンに焦点を当てたスピンオフ『ウルヴァリン』シリーズも、今回の『LO...
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仲代達矢84歳、『海辺のリア』主演しました!

■「キネマニア共和国」(C)「海辺のリア」製作委員会日本国内で映画ファンを自認する人の中で、仲代達矢を知らない人など恐らくは誰もいないでしょう。日本の映画演劇界を半世紀以上にわたってリードし続けてきた名優も、現在84歳。しかしながら、演技に...
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“THE BACK HORN”と熊切和嘉監督、異色のタッグによる音楽映画『光の音色』

(C)2014 THE BACK HORN Film Partners『海炭市叙景』や『私の男』などの秀作、意欲作などで映画ファンに広く知られ、最新作『武曲』が6月に公開される俊英・熊切和嘉監督ですが、今回はそんな彼が2014年に人気オルタ...
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映画ならではの格調と品格に満ちた人間ドラマの秀作『光をくれた人』

■「キネマニア共和国」(C)2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLCキラキラ映画もアメコミヒーローものもアニメ映画もいいけれど、たまには人間を深く描いて、格調高く、それでいて押しつけがましくない、そんな映...
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カンヌで大喝采!『光』がもたらす人の愛と優しさ!

■「キネマニア共和国」(c)「光」製作委員会今年(第70回)のカンヌ映画祭で、河瀨直美監督の『光』が日本からの唯一のコンペティション部門に出品され、5月23日に現地で公式上映が行われたところ、上映後およそ10分ものスタンディングオベーション...