SNSは恐ろしい!『白ゆき姫殺人事件』の3つの見どころポイント

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湊かなえ原作の映画である『白ゆき姫殺人事件』。同作は劇中のSNSの使い方、トラブル、炎上など現在の風潮を上手く扱った話になっています。また原作とは異なる終わり方もお見事。

今回は同作のポイントを3つ紹介します。

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1 :Twitterの使い方が上手い

主人公の記者は仕事中にTwitterに小まめに投稿しています。事件の話になってからはどんどん彼の投稿が共有・拡散されてくところが実にリアル。さらに、その拡散された情報を鵜呑みにし、騒動になっていくところも実際のTwitterでよくある話だなと思いました。

事件の認知度が上がるにつれ、Twitterにおいても情報はどんどん広がりを見せていき俗に言う“祭り状態”に。勝手に推理大会を始め、さらに容疑者とされる女性の実名など個人情報が晒されたりも。

途中から主人公は会社に事件のことなどをツィートしていることがばれ、Twitterから遠ざかるのですが、主人公とは無関係に広がり続けるところもリアル。現実に即した表現でした。

2:視点が面白い

映画は事件に関して取材した相手の名前と立場が毎回表示され、その人たちの回想録のように進んでいきます。

湊かなえの小説はそれぞれの章の主人公の視点で話が進んでいくことが多いのですが、今回の映画は主人公が取材した相手が容疑者について語っていくという手法。その手法が原作の映像化としては申し分ないくらいの再現となっています。本の取材風景を映像化するとこういうイメージでした。

もちろん、原作ではフリーライターで、映画はテレビ制作のプロデューサーであるため、劇中媒体の表現は違います。しかし映像作品であるため、雑誌で誌面を表現するより、テレビ番組として表現する方がわかりやすく、結果的に良い方向に進んだなと思います。

ちなみに劇中でインタビューしている際は、普通に顔が映っていますが、テレビ番組になるとちゃんと相手にモザイクがかかるという細かな演出も憎いです。

また、同じ場面でも取材に答えた人の回想によっては、少しずつ登場人物の動きやセリフなどが異なるという演出がなされています。それは「人の記憶は都合よく改変される」ということを示しているのです。

3:構成・オチが秀逸

全体的に3部構成となっています。最初の章で事件を扱い、2つ目の章で事件について教えられたプロデューサーが、容疑者周囲の人にインタビューし事件の謎に迫る。3つ目で容疑者の告白と事件の解明。最後に見事オチ。

全体的に暗くなりすぎないのはオチを上手くするためともいえるでしょう。見事な落とし方でなんといいますか、「ですよね~」って感じのオチでとても納得できます。

もちろん、どんなオチかは書けませんが、すごくいいオチだということは断言できます。主人公のキャラだからこそこのオチとも言えるかもしれません。

どうぞお楽しみに。

まとめ

映画は非常に軽快なテイスト。「殺人事件を扱っていて怖そう…」という方でも楽しめるかと思います。ミステリー要素は含んでいますが、犯人探しというよりは、容疑者が本当に犯人か?容疑者はどいういう人間か?という映画です。

そして随所に挿入されるTwitterの描き方の上手さ。まさに時代を反映したミステリー映画です。

ミステリーだけでなく、社会風刺や報道のあり方、SNSのあり方などなど結構深い話でもあります。いいオチもつくので、どんでん返しが好きな人はぜひチェックしてください。

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(文:波江智)

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    ライタープロフィール

    波江智

    1978年生まれ。映画ライター。シネマトゥデイややcinema Ala Carteなどに寄稿。ジョージ・ルーカスとガイ・リッチーを敬愛。ベストムービーは『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」。

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